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遠藤本田制し「オレに蹴らして」弾/E組

ゴールを決め右手を突き上げる遠藤を、笑顔で追い掛ける代表イレブン
ゴールを決め右手を突き上げる遠藤を、笑顔で追い掛ける代表イレブン

<W杯:日本3-1デンマーク>◇1次リーグE組◇24日◇ロイヤルバフォケング

 【ルステンブルク(南アフリカ)=25日】日本代表MF遠藤保仁(30=G大阪)の一撃が、決勝トーナメント進出を決定づけた。1点リードの前半30分、「蹴らしてください」というMF本田を制して、右足で直接FKを決めた。司令塔としてもチームをけん引した男は29日のパラグアイ戦でもゴールを狙う。FW岡崎慎司(24)も後半42分に3点目を入れるなど、日本は強豪デンマーク相手に、W杯史上最多の3得点を決めた。

 ゴールまでの道が、クッキリと見えた。譲れない。中央27メートル地点のFK。勢いに乗る本田から「僕に蹴らしてください」と言い寄られた。「ここはオレに蹴らして」。GKはかなり左寄り。ゆっくりとステップを踏んで、右足を振り抜いた。5枚壁の頭上を通過したボールは、落ちながらゴール右隅に吸い込まれた。遠藤は真っ先にサブ組が見守るベンチへと走った。

 遠藤 相手GKはあまり動かない人だし、壁さえ越えれば、ゴールできると思っていた。感触がよかったので、シュートした瞬間、入ると分かった。ベンチに走ったのは、みんなで戦ってここまできたから、試合前から決めていた。

 FKを譲れない理由があった。試合会場に向かう直前のホテルで、4歳の長男・楓仁(ふうと)くんに電話で約束していた。「パパ、FKで点を決めてね」。「分かった。約束するよ」。試合後、再び長男に電話した。「パパ、格好良かった」と言われ「楓仁との約束を守ったでしょう? 次もまた決めるから、今度は寝ないで見ててね」。日本代表の2試合を応援して帰国した長男へ大きなお土産を贈ったが、再び約束して自らを奮い立たせた。

 司令塔としてもチームをけん引した。日本はここまでの2戦とは違って4-2-3-1システムで試合に入った。しかし、何度か相手MFトマソンに飛び出しを許した。前半10分過ぎに岡田監督に「やりづらいので元の3ボランチに戻していいですか?」と直訴した。直後に監督から指示が出され、4-3-2-1に変えてからは、中盤が落ち着き、相手に決定的な仕事をさせなかった。

 日本サッカー史に新たな歴史を刻んだ1人として、ここで満足するわけにはいかない。「パラグアイは1次リーグ3チームとはタイプが違う。全員ハードワークするし、ずる賢いプレーをする」。日本の心臓と呼ばれる男は、すでに相手の特徴は把握済みだ。簡単な相手ではないが、勝利のイメージはできている。「本田が乗ってるから、相手が気を取られたすきをまたオレがFKで突く」。日本の貴重な得点源になったセットプレーで、遠藤が歴史をさらに塗り替える。【盧載鎭】

 [2010年6月26日9時25分 紙面から]


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