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岡ちゃん、勝利への要因猛獣魂注入/日本

ルステンブルク郊外の空港に到着し、チャーター機を降りる岡田監督
ルステンブルク郊外の空港に到着し、チャーター機を降りる岡田監督

 【ルステンブルク(南アフリカ)=23日】岡田ジャパンに百獣の王ライオンのエネルギーが装てんされた。1次リーグ突破をかけ、24日(日本時間25日午前3時半キックオフ)にデンマーク代表と大一番に臨む日本代表は、決戦の地ルステンブルクで公式練習を行った。予定を1日早めて現地入りした岡田ジャパンは、偶然にも22日夜は国立公園内のロッジに宿泊する幸運に恵まれ、部屋のモニターで野生動物の生の映像をたっぷり堪能。野生の息吹を感じ、牙を研ぎ澄ました日本代表の「サムライ」たちが、日本サッカー史上最大の大一番に挑む。

 岡田武史監督(53)の要望で1日早く現地に入った代表チームを、思わぬ幸運が待ちかまえていた。サン・シティー郊外、ピーランスバーグ国立公園内にあるクワマリティン・ブッシュロッジで選手たちが荷物を解いていたその部屋に、ビッグなプレゼントが用意されていた。

 大型スクリーンに映し出されたのは、野生動物の生の映像だった。ライオン、アフリカゾウ、サイ、ヒョウ、バファロー。ビッグ5と呼ばれ一般観光客に大人気の動物たちが、国立公園内の至るところに設置されたビデオカメラによって、その動きがライブ放送されていた。

 これこそが、岡田監督がずっと希望し続けていたことだった。かねて、岡田監督は代表チームに必要なファクターとして「野性の本能」を何度も訴えてきた。以前、日本協会の公式テクニカル・リポートの中でこう語っている。

 岡田監督 オリンピックでも活躍した選手に聞いたことがある。どうしても勝利への執着心が薄れた時は、サファリパークに行って、ライオンが生肉にかぶりつくその様子を目の前で見る。そうすると、本来人間も持っていた野性の本能が目覚めると。スポーツ選手にとって、野性の本能とは勝ちたいと本能的に感じること。

 後日の雑談の中でそのスポーツ選手が柔道の谷亮子だと明かしている。

 南アフリカ大会が決まり、日本代表がW杯出場を決めた時、岡田監督はサファリに行って野生動物を選手と一緒に見ることができるか検討しかけたことがあった。安全面、日程、移動距離などを考慮し、昨年11月の南アフリカでは断念せざるを得なかった。そんな岡田監督にとって、まさに「人生をかけた大一番」直前に、思わぬ形で野生動物の本能を感じる幸運に巡り合えたことになる。

 当初はFIFAのルール通り試合前日の23日にルステンブルクに入る予定だった。それが、高地順化のために岡田監督は万全を期し22日夜に入ることを決断。「寝て朝起きるだけでも、高地で一晩過ごすことは大切」と、22日の練習後に理由を説明している。きまじめな岡田監督らしく、最善の準備を怠らなかったことが、“吉兆”へとつながろうとしている。

 デンマーク戦はカメルーン戦、オランダ戦と同じ布陣で臨む。相手の手の内も分かっている。策をろうする必要もない。あとは「本能」で相手に立ち向かっていくだけだ。「勝ちたい」。選手が本来持っている「衝動」が、日本代表を、アウェー大会初の決勝トーナメントへと導いてくれる。

 [2010年6月24日8時32分 紙面から]


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