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岡ちゃん決断!新布陣阿部外し今野/日本

練習で軽快な動きをみせる今野(撮影・栗山尚久)
練習で軽快な動きをみせる今野(撮影・栗山尚久)

 【ジョージ(南アフリカ)=17日】日本代表の岡田武史監督(53)は格上オランダ代表戦へ向けて、司令塔スナイデルつぶしを決断した。球際の強さでは日本屈指のMF今野泰幸(27=東京)をスナイデル密着マーク役に指名。この日、冒頭を除き非公開練習となったが、紅白戦の中で今野のボランチを試した。日本代表はあくまでもオランダに勝ちに行く姿勢を崩しておらず、岡田監督は「デンマーク戦に響く戦いはしない」と、弱気な試合運びを完全否定。必勝を期し、万全の態勢を整えつつある。

 岡田監督が、大胆かつずるがしこい戦略家へと変ぼうした。中盤のシステム変更に質問が及ぶと、笑いをかみ殺すように「どうでしょう~? (カメルーン戦と)変わったかもしれないし、同じかもしれない」と、煙幕を張った。

 カメルーン戦の前は、紅白戦で先発メンバーを試し、情報統制にうるさい監督とは思えない無防備ぶりだったが、今度はそうはいかない。生命線は4-3-2-1の3ボランチの選択だ。この日の紅白戦で、カメルーン戦でイエローカードをもらった好調阿部に代え、3ボランチの真ん中に右ひざ負傷が癒えた今野を試した。岡田監督は阿部イエローについて「頭のどこか片隅に入れておきます」と、さらりと流した。

 その意図は明白だ。「前から追うには適した選手がいる」と、暗に今野の抜てきをにおわせた。今野は外国人選手相手にも無類の球際の強さを発揮する。間合いの取り方がうまく、ルーズボールへの反応、体の入れ方が抜群にうまい。その必殺仕事人に、スナイデルつぶしを指示した。

 オランダとの力の違いは歴然としている。岡田監督は「ドイツとオランダは抜けている」と、その差を認めている。それでも、引き分け狙いはしない。「流れによってはドロー狙いをするかもしれないが、最初からそういう戦いはしない。それでは次のデンマーク戦に響く。選手はモチベーションも強く、やる気にあふれている。それを大事にしたい」。

 初手から引き分け狙いの消極的なディフェンシブな試合をしてしまっては、カメルーンに勝った勢いはそがれる。そして予選リーグ突破には絶対に勝たなければいけないデンマーク戦に向けて、チームの士気を落としかねない。あくまでも、強国オランダに勝ちに行くために、今野にミッションを与えたということになる。

 岡田監督は大胆に言った。「情報の出し方は考えている。今のところ、オランダがいろいろ考えてくれればいいと…、悩んでくれれば、いや、悩んでくれないだろうなあ…」。そういいながらも、自信めいた空気が漂う。今野がスナイデルをつぶし、パスの出どころをひとつなくせば、それはオランダの大きな牙を抜くことになる。

 カメルーン戦の勝利が、指揮官の心を強くし、チームの引き出しさえも増やしている。

 [2010年6月18日8時59分 紙面から]


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