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闘莉王「肩を組もう」日本が1つに/E組

試合前、肩を組み君が代を斉唱する日本代表イレブン(撮影・PIKO)
試合前、肩を組み君が代を斉唱する日本代表イレブン(撮影・PIKO)

<W杯:日本1-0カメルーン>◇1次リーグE組◇14日◇フリーステート

 カメルーン戦での岡田ジャパンの一体感を演出したのは、DF田中マルクス闘莉王(29=名古屋)のアイデアだった。試合前の君が代斉唱で、日本代表チーム全員で肩を組んで気持ちをひとつにすることを発案。先発メンバーがピッチで、岡田監督以下スタッフと控え組もベンチで肩を組んだ。この「儀式」で長い不振とW杯直前のメンバーの入れ替えで、バラバラになりかけていたチームは「一丸」へ士気が高まった。この団結力を武器に、強豪オランダ戦も「全員攻守」を仕掛ける。

 バラバラになりかけていた岡田ジャパンが、カメルーン戦の会場へ向かう移動バスの中でひとつになった。MF長谷部が岡田監督に試合前の君が代斉唱のときに全員で肩を組む「儀式」を提案した。「長谷部から話があったので、いいよと。ベンチもみんなでやってほしいと言われたので、喜んでやると言った」と、岡田監督が明かした。

 発案者は闘莉王だった。前日の食事の時に、FW大久保が「何かやった方がいい」と話しかけてきた。闘莉王の頭にひとつのアイデアが浮かんだ。「それならみんなで肩を組もう」。これまで君が代斉唱では1人だけ、左胸のエンブレムに右手を添えていた。国を代表する気持ちをチーム全体で分かち合いたかった。すぐに主将長谷部に提案した。

 カメルーン戦直前、ピッチの上で全員が肩を組み、君が代を歌った。ベンチの前でも岡田監督とスタッフ、そして控え組が肩を組んで歌った。長引く低迷と、W杯直前のメンバー変更でバラバラになりかけていた、チームの気持ちがひとつになった。

 団結力と一体感が発揮されたのは後半の守備だった。MF阿部が献身的にカメルーン攻撃陣に体を寄せると、DF中沢と闘莉王が激しくアタック。中盤とディフェンスの連係で猛反撃を阻止し続けた。中盤の選手がシュートコースを消し、中沢はエトーのミドル弾を体を投げ出してクリアした。

 チーム一丸を誰よりも体現したのは闘莉王自身だった。5月の韓国戦で完敗した後、報道陣に「守備的なシステムにしたけど、監督の言う通りにやってうまくいくわけじゃない。自分で判断してやるのがサッカー」と、首脳陣批判と受け取られかねない発言を繰り返してきた。しかし、本心ではチームの団結を誰よりも願っていた。カメルーン戦では開始から得意の攻撃参加を自制して、守り続けた。GK川島は「自分で感じてやったんだと思います。そういうのがみんなに伝わった」と振り返った。

 試合後、闘莉王は「チームは必ず良くなると信じてやってきた。みんなで体を投げ出し、気持ちが切れなかった。下手なら下手なりのやり方がある」と力説。再び団結して強豪オランダとの試合に臨む。【井上真】

 [2010年6月16日9時5分 紙面から]


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