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松井必殺“ももかん”でエトー封じ/日本

ブルームフォンテーンでの練習で軽快な動きをみせる松井(右)らイレブン
ブルームフォンテーンでの練習で軽快な動きをみせる松井(右)らイレブン

 【ブルームフォンテーン(南アフリカ)=12日】日本代表のMF松井大輔(29=グルノーブル)が「必殺技」でエトーを封じる。14日に迫ったW杯初戦カメルーン戦に向け、同代表は決戦の地へ移動。市内の大学のグラウンドで練習を行った。エトー封じのキーマンとして先発濃厚な松井は、攻略の秘策として試合開始早々に、結果的に「ももかん(蹴り)」をお見舞いするような、激しい当たりをみせる覚悟を決めた。「先制攻撃」でイライラを誘い、02年日韓大会以来のW杯勝利をもぎ取りにいく。

 出撃の準備は整った。松井はいつものように淡々としながらも、毅然(きぜん)とした様子で「エトー攻略法」を思い描いた。アフリカ人選手が多いフランスリーグで6年間もまれた経験が、確かな裏付けとしてある。相手に激しくぶつかり、ひるんだスキに奇襲を仕掛ける。どれだけ力のある選手でも、恐れることはない。

 「最初にガツンといきますよ。『ももかん』を。それも思いっきりキツ~いやつ。オレはフランスでもやってきましたから。(試合開始直後の)ファーストコンタクトでガツンとやらないとナメられる。アフリカの選手はみんなそう。誰かが(一撃を)やらないといけない。オレがやる」。

 まさに自己犠牲の精神だ。エトー封じのキーマンとして大事な初戦での先発が濃厚。開始直後に激しく当たりに行けば、集中的に松井が狙われる危険性がある。それでも報復を恐れない。普段は華麗で軽快なプレーが持ち味だが、カメルーン戦での自分の役割は分かっている。勝負に徹し、ヒール(悪役)に徹する。日本の勝利につながれば、どんな汚いプレーでもする。

 「向こう(アフリカ勢)の報復は激しいから。オレは(削りに来たら)ジャンプしてかわす。それはフランスで覚えたこと。跳べばダメージを最小限に抑えることができるから」。

 先制攻撃、奇襲作戦。松井流の“武士道”は、幼少時代に暮らした故郷京都ではぐくまれたのかも知れない。弱小の軍勢でも作戦をしっかり練れば、巨大勢力に打ち勝つことができる。

 「きれいな形より、たった1つのチャンスを決める。ルマンでも、サンテティエンヌでもそうやってきた。少ないチャンスが、オレたちのサッカー。それは日本も同じ。オレの実家は京都の古美術屋で商人だけど、武士の精神ですよ」。

 カメルーンだろうが、オランダだろうが戦術次第で倒せる。守備だけではない。攻撃でも「間合いを持ってボールが持てれば、オレは仕掛ける自信がある」と言った。

 いよいよ決戦は、14日に迫った。1次リーグを突破するには、02年日韓大会以来の勝利で勢いに乗るしか道はない。その先頭に松井がいる。大黒柱のMF中村俊をベンチに回し、つかみ取った先発の座。やり残したことはない。迷いもない。キックオフの笛が鳴った瞬間、松井はエトーを目掛けて突っ込んでいく。【益子浩一】

 [2010年6月13日8時31分 紙面から]


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