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日本が頼るセットプレー3種のFK分業制

FK練習をする中村俊(撮影・栗山尚久)
FK練習をする中村俊(撮影・栗山尚久)

 【ジョージ(南アフリカ)=8日】やはり日本の生命線は直接FKだ。日本が世界に誇るキッカー3人が練習後、岡田武史監督(53)に呼ばれ、キックの感覚を確かめた。それぞれ好きなポイントで蹴るように命じられ、MF中村俊輔(31=横浜)はゴール中央23メートル地点で、MF本田圭佑(23=CSKAモスクワ)は右30メートル地点、MF遠藤保仁(30=G大阪)は左25メートル地点で10本ずつ試した。“3人3色”のFKで、世界を翻弄(ほんろう)し、W杯4強を成し遂げる。

 「俊輔、本田、ヤット(遠藤)はこっち!」。約1時間半の午前練習後、岡田監督が、クールダウンしている3人をゴール前に手招きする。すぐさま、スタッフに「ダミー、ダミー、ダミー!」と、FK練習用のダミー人形を持ってこさせた。「君たちの好きなポイントで蹴っていいよ」。自らダミー人形をセッティングし、選手の背後でスタッフにビデオを撮らせた指揮官は、腕を組んでFKの様子を見守った。

 これまで全体練習後に、それぞれがFKの練習をやることはあっても、指揮官が指示したのは、岡田第2次政権では初めて。「FKを僕がやらしたのは初めてです。お互いの特徴を知っていればいいと思って。距離とか、角度とか」。試合会場によって標高差が著しいのが今大会の特徴で、同じ蹴り方でもボールの弾道が全く異なる。直接FKは、勝敗を分ける大きな材料になる可能性が高いだけに岡田監督の期待も高い。

 09年9月のオランダ戦では中村俊と本田がFKを巡って、ピッチ上で口論になった。それを事前に防ぐための練習でもあった。お互いに得意な角度と距離を練習中から味方に知らせておくことは、ピッチ上の不要なトラブルを防ぐ効果がある。ドリブルを得意とするFW大久保らが、相手ファウルを誘うポイントの参考にもなる。

 「こっち(ジョージ)だと、ボールが落ちるね。高地(ザースフェー)ではそのまま伸びていたけどね」。中速で9本中1本だけ成功した中村俊は、標高差による球筋の違いを確認した。ふわっと落ちるスローボールで、9本中2本成功した遠藤は「FKはおまけみたいなところはあるけど、1本で勝負が決まることもあるからね」とFKの重要さを力説。左足で高速ぶれ球を連発したが10本すべて失敗した本田は「自分の得意なポイントでは(キッカーを)主張していきたい」。

 この日から始まったFKの確認。過去に幾度となく日本を救ってきた直接FKが、今回も岡田ジャパンを救えるか。3人の足元から目が離せない。【盧載鎭】

 [2010年6月9日8時58分 紙面から]


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