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　高地にはバファリンが効く？　地元ジョージのプロラグビーチーム「ＳＷＤイーグルス」のメンバーが、高地対策として特効薬の存在を明かした。日本の練習会場ウテニカパークは、国内トップリーグに所属するイーグルスの本拠地。海沿いの低地ジョージでトレーニングを積み、ヨハネスブルク、ブルームフォンテーンなど１５００メートル前後の準高地でどうやって力を発揮しているのか。ノーマン・ティシンバ選手（２７）は「ディスプリンを飲めばいい。いつも試合の前に飲む。血のめぐりが良くなり、体が動くよ」と明かした。

　「ディスプリン（ＤＩＳＰＲＩＮ）」とは、南アフリカでは有名なアスピリンの薬だ。スーパー、薬局で市販されているもので、日本でいう「バファリン」そのもの。アスピリンの成分アセチルサリチル酸には、血液をサラサラにする作用があり、血液の循環が悪くなる１５００メートル級の準高地では、強い味方になるという。試合前に服用するのが常識で、トレーナーのマーテン氏も「ベリベリ、グッド！」とお勧めだ。

　国際サッカー連盟の見解は不明だが、ＷＡＤＡ（世界反ドーピング機関）の禁止リストに「アセチルサリチル酸」の文字は見当たらない。高地スイスから低地ジョージへ降りることで、高地順化が懸念される日本代表。１４日のカメルーン戦は準高地ブルームフォンテーンが舞台だが、「頭痛のタネ」が、これで解消されるか。【佐藤隆志】

　［2010年6月7日8時41分　紙面から］

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