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　「家族愛」が力になる！　日本代表の家族が３日、合宿地ザースフェーを訪問し、Ｗ杯へ向かう選手らと久しぶりに再会した。宿舎から練習場までの途中にある教会広場で対面し、約１時間の練習をスタンドで見学。ミニゲームで選手が好プレーをすると、歓声がわき起こった。決戦を目前に控え、つかの間の温かい雰囲気に包まれた。

　練習後にはＦＷ大久保嘉人（２７＝神戸）が、グラウンドに隣接する公園で４歳の長男碧人（あいと）君とたわむれた。ＭＦ遠藤保仁（３０＝Ｇ大阪）は、鹿児島実高で後輩のＭＦ松井大輔（２９＝グルノーブル）の両親に「松井が緩んでいたら、ボクが締めますから安心してください」と冗談を飛ばす場面も。松井の父一雄さん（６３）は「一生に１度のことですから、会社を休んできました」と笑顔で話した。

　通常なら試合前日は非公開調整になるが、この日は家族に配慮して急きょ練習を公開した。ＤＦ今野泰幸（２７＝東京）やＦＷ玉田圭司（３０＝名古屋）ＧＫ川口能活（３４＝磐田）らの親族も合宿地を訪問。生後４カ月の次男緑二ちゃんも連れて来た大久保の妻莉瑛（りえ）さんは「初めて練習を見ました。邪魔になるかと思ったけど、子供たちに会えて少しでも景気付けになれたらいい」と優しい笑顔。家族から英気をもらい、５日には決戦の地・南アフリカへと向かう。【益子浩一】

　［2010年6月4日7時53分　紙面から］

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