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ジョージの練習場に長さ１５メートルほどの丸太が運び込まれた

　【ジョージ（南アフリカ）２日＝佐藤隆志】日本代表の「要塞（ようさい）」づくりが、キャンプ地ジョージで始まった。６日の南アフリカ入りを前に、練習会場の「イーグルス・ラグビー場」に長さ１５メートル、直径６０センチほどの丸太の棒１０本が登場。ゴール裏のピッチに機械をつかって穴を掘る作業が始まった。

　警備担当のボガネさんは「これをゴール裏に５本ずつ立て、シートで覆い隠すのさ。ケープタウン、ジョージのアマチュアチームなどを招いて練習試合をすると聞いている」と説明した。どうやら横幅６８メートルの両ゴール裏に、大きな「カーテン」が出来上がるようだ。

　練習会場の同ラグビー場はメーン、バックスタンドは高い壁となっているが、ゴール裏は約５メートルほどのコンクリート製の階段スタンドになっている。既にフェンス越しに中が見通せる部分は緑色のシートで隠されているが、念には念を入れ、ゴール前を完全シャットアウトする。

　今回の「丸太工事」は３日がかりで行われ、３日にはシートがかかる予定。岡田武史監督（５３）にとって、１４日のカメルーン戦まで隠し通したい部分は山ほどある。四方を覆い隠された練習会場は、まさに岡田ジャパンの要塞というたたずまい。前代未聞の秘策を投じ、すべてを隠し、世界の強豪に立ち向かう。

　［2010年6月3日8時59分　紙面から］

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岡田武史

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