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岡ちゃん外した俊輔必死アピールも控え

全体練習を終えた中村俊は、スパイクを手に1人足早に引き揚げた
全体練習を終えた中村俊は、スパイクを手に1人足早に引き揚げた

 【ザースフェー(スイス)2日】日本代表MF中村俊輔(31=横浜)が、W杯スタメン落ちの危機に陥った。岡田ジャパンは2日、W杯南アフリカ大会(11日開幕)に向けた最終強化試合のコートジボワール戦(4日、スイス・シオン)に向け、非公開で紅白戦を行った。中村俊はこの日もサブ組でプレーした模様で、練習後は左足首痛のケアのためプールに直行した。イングランド戦(5月30日)に続き、コートジボワール戦でもスタメン落ちが決定的で、W杯まで影響する可能性が高い。

 中村俊は、悲しそうな目をしていた。非公開で行われた約1時間の練習後、真っ先にピッチを後にした。報道陣をシャットアウトした中で、27分間紅白戦を行い、中村俊はサブメンバーとしてプレーした。これまで試合の2日前に非公開で行われる紅白戦で、スタメンを決めていただけに、ショックの大きさは計り知れない。報道陣には「プールに行きます。頑張ります」と、珍しく言葉少なに、引き揚げた。

 コートジボワール戦でスタメンから外れると、W杯本大会でもスタメン落ちする可能性が高い。イングランド戦で、相手の2トップ対策として試した4-1-4-1で出番がなく、1トップ対策の4-2-3-1でもスタメン落ちするようでは、岡田監督の基本コンセプトから外れたことを意味する。

 スペインリーグ移籍後、苦しんできた左足首の痛み。テーピングをして必死に練習メニューに食らいついたが、岡田監督の目には留まらなかったようだ。サブ組で臨んだ5月31日の練習試合前には、MF稲本と中村憲を呼んで「オレたちはサブできてない」と、再浮上の決意を固めていたが、かなわない夢となる可能性が高くなった。

 普段とは逆の左サイドでプレーしていた前日(1日)の練習後は「右、左どっちでもいい。左ならマーカーの遠い位置でボールが持てるし、センタリングも上げられる。右だと中に切れ込んでシュートが打てるから」とスタメン復帰へ意欲を燃やしていた。トルシエ・ジャパン時代のような左サイドでの起用を嫌うこともなく、ポジションにこだわらず、チームに貢献することを第一に考えてきた。

 アジア予選を通じて、岡田監督からは揺るぎない信頼を得てきた。何度も予選敗退危機を救ってきた。監督更迭の危機を救ってきたのも事実。しかし、本大会目前に、助けてきた同監督の非情采配の犠牲になることが濃厚。12年前のスイスで「外れるのはカズ、ミウラ・カズ」と言った同監督のセリフがダブってくる。

 だが、ここで足踏みするわけにはいかない。横浜ユースに上がれなかった時も、レジーナ時代に監督からほされた時も、自力ではい上がってきた。中村俊にとっては、サッカー人生の集大成になる今大会。ジーコ・ジャパン以来8年間も日本のサッカーを支えてきたプライドがある。

 コートジボワール戦は「全員を試したい」との岡田監督の強い要望でAマッチ90分+練習試合45分の変則マッチになった。中村俊はおまけの45分間だけ出場する可能性もある。だが屈しない。この日、完全オフになった午後、トレーナーと2人だけでグラウンドに現れ、非公開で入念な練習を行った。W杯に集中するため、今回はスイスにも南アにも家族を呼ばない。日本をベスト4に導くため、わずかな可能性を信じて中村俊は、走り続ける。【盧載鎭】

 [2010年6月3日9時18分 紙面から]


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