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痛恨逆転負けも闘莉王衝撃弾!/親善試合

先制ゴールを決めたDF闘莉王(左から2人目)はイレブンの祝福に笑顔
先制ゴールを決めたDF闘莉王(左から2人目)はイレブンの祝福に笑顔

<親善試合:イングランド2-1日本>◇30日◇オーストリア・グラーツ

 オレが、日本を世界4強へ導く! サッカーW杯日本代表DF田中マルクス闘莉王(29=名古屋)が、優勝候補のイングランドを追い詰めた。30日にオーストリア国内で強化試合を実施。前半7分に右CKを蹴り込んで先制ゴールを奪うと、体を張った守備で世界屈指の攻撃陣を封じた。後半27分、勢い余ってオウンゴールまで決めてしまい、試合も1-2で敗れたが、世界の強豪を相手に停滞気味の代表に光が見えた。岡田ジャパンに勢い付けるのはこの男しかいない。

 敗戦を刻んだピッチで、闘莉王はこれまで感じたことのない興奮を覚えた。疲れた体に、こみ上げてくる自信と手応え。「2点目が入っていたら、オレらが勝っていた。決定的なチャンスは、日本の方があった」。劣勢を覚悟して臨んだ一戦で演じた、互角の勝負。勝っても負けても、自分たちのふがいなさに声を荒らげてきた男は初めて、試合後に笑った。

 「サッカーは口でやるものじゃない。結果がすべて」。有言実行のひと振りで、チームを勢いづかせた。試合開始早々の前半7分、右CKのチャンス。MF遠藤から低い弾道のパスが足元に送られると、相手DFの激しい寄せに耐えながら右足を振り抜いた。「練習はしていない。(遠藤が)蹴る前に合図をしたら、いいボールを送ってくれた」。世界舞台で勝つためには、欠かせない先制点。突き上げた両腕を背中に回し、背番号「4」を指さした。

 開幕を間近に控えても、チームづくりが難航していた岡田ジャパン。24日の壮行試合の韓国戦で惨敗し、岡田監督が日本協会の犬飼会長に進退伺を出す事態にまで発展した。3失点を喫した4月7日の親善試合セルビア戦を出場停止で、韓国戦を太もも痛で欠場した闘莉王は、責任を感じながら欧州の地へ乗り込んだ。 スイス入り前、岡田監督は、日本協会の犬飼会長に「闘莉王が抜けて、チームがあんな風になるとは思わなかった。このチームで誰が抜けたら最も影響があるのかと言えば、それは闘莉王」と話していた。そのことを伝え聞いた闘莉王は「監督がそんなことを思っていたなんて、知らなかった。何があってもチームから欠けないように何でもやる。チームを支えるようにしたい」と覚悟を決めて、この日の一戦に臨んだ。

 屈強なイングランド攻撃陣に泥くさく体を投げ出して止め、ときには中盤までポジションを上げて激しくボールを奪った。後半13分、FWルーニーにタックルを受けて転倒。敵将カペッロ監督にベンチから「シミュレーションだろ」とヤジられると、自分の尻を突き出してやり返した。同27分には、相手の右クロスをダイビングヘッドでクリアしようとして、オウンゴールしたが「両方で目立って申し訳ない。でも、あんなの気にしていない。むしろ触らなかった方が後悔する。前で点が取れなければ、オレが点を取ればいい」と言い切った。

 開幕までに残す強化試合は、6月4日のコートジボワール戦のみ。「点を取れるところで決めないから、最後に逆転される。そこを修正しないと」という闘莉王。闘将のファイティングスピリットが、沈滞ムードの日本に光を差した。

 [2010年5月31日8時57分 紙面から]


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