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あきれた岡ちゃん進退伺い「冗談」だった

練習中、GK川口の肩に手を置き話し込む岡田監督(撮影・鹿野芳博)
練習中、GK川口の肩に手を置き話し込む岡田監督(撮影・鹿野芳博)

 日本代表の岡田武史監督(53)が居直った。24日の韓国戦後の会見で明かした進退伺発言について25日、「真剣に言ったわけじゃない」と、冗談めかしたものだったと釈明した。さいたま市内で行ったこの日の練習前には、選手にも同じように説明した。反響の大きさに慌てて言い繕ったように見え、たとえ冗談としても発言内容や時期が極めて軽率。26日から始まるスイス・ザースフェー合宿、そしてW杯本大会に向けて、さらに不安をかきたてるだけの結果となった。

 チームコンセプトにもブレが出てきているが、自分の発言に対しても驚くほどあっさりした方向転換だ。W杯本番まで20日を切ったこの時期の進退伺は、日本を率いる指揮官にとっては責任放棄とも取られかねない重大な発言。それを、岡田監督は「冗談だった」と釈明した。

 岡田監督 (進退伺の発言をした時)記者会見場に笑いが起きたと思うのですが。選手にも言ったんですけど(報道の)皆さんが真剣にとらえるとは思わなかった。真剣に言ったわけではない。オレがここで選手を残して投げ出せるわけがないじゃないですか。

 韓国戦後の記者会見で、進退伺を出したと明かした時の岡田監督の表情は真顔だった。確かに発言に対して失笑は起きたが、このタイミングの進退伺は到底、冗談では済まされないもの。犬飼会長に伺いを立てた際は「それくらいの気持ちはあった」と振り返ったが、それもかすむ「冗談発言」は、居直りと受け取られても仕方ないものだった。

 この日午前、日本協会の原博実・強化担当技術委員長から「大騒ぎになっている」と電話連絡が入り、岡田監督は「(原委員長に)『余計なことは言うな』と言われたので、これからは慎みたい」と苦笑いしながら反省の意を示した。代表関係者からは「選手が心配している」と言われ、練習前の青空ミーティングで「(進退伺は)真剣に言ったわけではない。自分たちを信じて前進しよう」と釈明した。報道陣に「進退伺の発言は、冗談では済まされない重いものでは?」と突っ込まれると、「だから、言葉には慎みます」と強調した。

 この日の「冗談発言」は、岡田監督が気持ちの切り替えとして発したものかもしれない。ただ、異例の進退伺発言の事実は消えることはない。韓国戦で収穫なく敗れたショックから来る突発的な発言だったとしても、選手の動揺を誘ったことは間違いなく、チームをマネジメントする立場としては失言といえる。

 合宿地スイスへの、26日未明の出発を前にした国内最後の練習では、普段通り指示を出す岡田監督の姿があった。「僕は選手を預かり、選手はついてきてくれているので、投げ出すつもりはない」。そう繰り返して語る表情は真剣そのものだった。だが、進退伺翌日にそれを打ち消す冗談発言。真剣な言葉の重みも打ち消されていた。【菅家大輔】

 [2010年5月26日9時42分 紙面から]


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