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岡ちゃん指令迷走 完全休養一転オフ略奪

代表合宿に備え、鬼気迫る表情で走り込む名古屋DF闘莉王
代表合宿に備え、鬼気迫る表情で走り込む名古屋DF闘莉王

 W杯南アフリカ大会に向けた21日からの国内合宿を前に、日本代表の岡田武史監督(53)が土壇場で大混乱を引き起こしていたことが20日、分かった。当初は代表各選手に対し、17日からの4日間を完全休養に充てるように指示していたが、19日になって突然方針を転換。「コンディションを上げて合宿に合流してほしい」と各選手に連絡していた。事実上の「オフ取り上げ」に驚きながらも選手たちはこの日、所属クラブの練習場などで汗を流し、調整に励んだ。

 指揮官の迷走が選手たちを振り回した。19日午後、けが人を除く代表各選手の携帯が鳴っていた。日本代表の早川直樹フィジカルコーチからの連絡だった。「合宿初日から厳しいメニューを予定している。コンディションを上げておいてほしい」という内容だった。当初は休養の指示が出ていた期間だけに、それはまぎれもなく、突然の方針転換だった。

 一夜明けた20日、選手たちは所属各クラブの練習場などで調整に励んだ。午前中に横浜のマリノスタウンに現れ、瞬発力を鍛えるトレーニングを行ったDF中沢は「電話があったので、あわてて(練習場に)来ましたよ」と苦笑いした。ベテランらしく「明日は筋肉痛かな」と笑い飛ばしていたが、19日に連絡を受けた時はさすがに「えっー」と驚いたという。

 FW岡崎は、インターバル走など約1時間半、単独で負荷の高い練習。「体をつくっておくように連絡を受けました」とハードな内容にした理由を明かす。DF闘莉王は「もともと今日はやるつもりだった」と黙々とランニングを行った。FW矢野、MF中村俊、中村憲ら合計13選手が、各所属クラブで調整もしくは治療。FW大久保は帰省していた福岡の実家周辺で汗を流すなど、そのほかの選手もおのおの独自に調整を行ったとみられる。

 岡田監督は当初、リーグ戦が中断期間に入った17日から合宿前日の20日まで「家族旅行などでリフレッシュしてほしい」と完全休養を指示。メディアに対しても同期間の取材自粛を要請した。主力選手の一部は24日の壮行試合・韓国戦を考えて「(合宿で)3日間しか練習できないのですが、完全休養でいいんですか」と協会スタッフに確認。それでも、岡田監督の方針に変更はなかった。

 ところが、関係者によると、岡田監督は19日に今後の練習計画について早川コーチらと話し合い、「(オフは)3日間で切り上げて、最後の1日は体を動かしておいた方がいい」と方針変更を決意。あわてて各選手に連絡する事態に陥ったという。

 迷走の背景にはいくつか要因が考えられる。年明け1月の代表合宿では選手が次々と筋肉系の負傷を訴えた。調整不足のまま臨んだ2月の東アジア選手権は低調に終わった。関係者によると、同監督は「調整スケジュールが良くなかったかも」と周囲に漏らしていたという。そして24日の韓国戦だ。韓国は強化試合を重ね、コンディションも良好。日本は東アジア選手権で惨敗しており、再びぶざまな姿を見せるようなことがあれば、日本中の期待を一気に失いかねない。焦り、迷い。ここに来て、指揮官がブレてしまうようでは、W杯本番も心もとない。

 [2010年5月21日9時18分 紙面から]


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