岡田ジャパン「食卓改革で」4強進出だ
日本代表の岡田武史監督(53)が「食卓改革」に乗り出す。W杯は1カ月以上の長丁場になるだけに、岡田監督は6日のスタッフ会議で、食事会場での雰囲気向上策を練るように、各コーチに指示していたことが分かった。個性を重視したジーコジャパンと違って、10日発表のメンバー選考でもチームの和を重要視し、一枚岩となって4強へ突き進む。
メンバー選考前の大事なスタッフ会議で、岡田監督が意表を突く提案をしていた。「食事会場での雰囲気を何とかしたい。4年前はあまりよくなかったと聞くし、今のままでは、W杯は厳しい。もっと一体感が出るような雰囲気をつくれないか? みんな意見があれば言ってくれ」。指揮官の突拍子もない話に、しばらく沈黙が流れた。その場でアイデアはあまり出ず、岡田監督は「次集まるまで、考えをまとめてきてくれ」と、各スタッフに宿題を出した。
個性重視のジーコ体制で臨んだドイツ大会では、食事会場での制限を設けなかった。夕食は全員で取っていたが、朝食は自由で昼食も日によって自由の日があった。しかも4人、6人、8人など、テーブルの配置もバラバラ。自然と3グループに分かれた。中田英寿グループ、小野、福西らの中田英と距離を置くグループ、中村、遠藤らの中立グループが、それぞれのテーブルで淡々と食事を済ませていた。
食事会場の雰囲気が影響してか、「世界を驚かせる」と意気込んだジーコジャパンは、あっさりと1次リーグ敗退した。岡田監督は、当時を経験している協会スタッフから、このほど4年前の報告を受けた。現体制でも、テーブルはバラバラで、選手はそれぞれ気の合う仲間と食事をしているが、改善策を模索することを決意した。
4年前を経験しているMF中村俊は「イタリア代表は、全員が一斉に食事を取ると聞いた。先に食べ終わった人も、まだ食べている人を待って誰も席を立たない。それを聞くと、強いチームはそういうところもちゃんとしているし、やはり食事は大事だなと思う。思えば、ドイツの時は、誰と食事していいか分からなかったし、明らかにグループも分かれていて、そういう雰囲気の中でリラックスできなかった記憶がある」と振り返る。
スイス合宿を含め、1カ月以上も寝食を共にするだけに、当然ストレスがたまることもある。改善策として、大きな円卓を、10日発表される23人が囲むことなどが考えられる。試合前に円陣を組むように、毎食全員で円陣を組めば、結束力は高まるはず。たかが食事、されど食事。食卓改革は、4強達成へのキーワードになるかもしれない。【盧載鎭】
[2010年5月10日8時56分 紙面から]
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