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右足でシュート練習する横浜ＭＦ中村（撮影・浅見桂子）

　横浜の日本代表ＭＦ中村俊輔（３１）が、「魔法のプロテクター」で強行出場する。左足甲などの負傷のため欠場した１４日のナビスコ杯磐田戦（アウェー）から一夜明けた１５日、横浜市内での練習後、１７日のリーグ山形戦（アウェー）に患部を守る樹脂製プロテクターを装着して出場することを明言した。

　この日の練習から強度の打撲で痛めた左足甲を樹脂製のプロテクターで覆ってスパイクを履いた。１４日のシュート練習では、主に右足を使っていたが、この日は左足でも蹴った。「スパイクが少しだけ膨らむけど、ボールが当たって感じる痛みが今までとは全然違う」と、満足そうな表情を見せた。

　横浜のトレーナーによると、このプロテクターは簡易ギプスの役割を果たすという。テープ状のもので装着前に約７０度のお湯に入れて柔らかくし、足に装着してから瞬間冷却スプレーで冷やすと、足の形に合わせて固まる。「痛みを感じる怖さがなくなる」と中村は精神面での効果も強調した。Ｗ杯開幕まで２カ月。実戦感覚を磨くためには、試合欠場はマイナスと考えている。満身創痍（そうい）の日本代表エースは細心の注意を払いながら、Ｗ杯に照準を合わせる。【松田秀彦】

　［2010年4月16日8時43分　紙面から］

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