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韓国戦で岡田日本を最新テクで解析

 サッカー日本代表の岡田武史監督(53)が、6月開幕のW杯直前に最先端テクノロジーを駆使して、代表メンバーを「解析」する。埼玉県が日本サッカー協会の要請を受け、施設管理する埼玉スタジアムにフランス・SUP社製のプレー分析システム「アミスコ」の対応機材を緊急設置することが、23日までに分かった。今月末までに設置され、5月24日のW杯壮行試合キリンチャレンジ杯韓国戦では「W杯4強」の傾向と対策へ、貴重なデータを得られそうだ。

 アミスコは、専用カメラでピッチ上の選手を追尾し、走行距離やプレーエリア、ドリブルやパスの方向、角度といった多角的なデータを収集できるシステム。プレミアやスペインなど欧州主要リーグで約50クラブが導入しており、日本代表も昨年9月のオランダ遠征から試験的に利用していた。ただ、国内の競技場に設備がなく、協会関係者は「スタッフがカメラ1台で撮影したものでは、分析に誤差があった」という。

 日本協会は岡田監督の要望を受け、昨年12月に犬飼会長が直接、埼玉県の上田知事に機材設置を打診。県側でも急きょ検討し、スタジアム屋根部分に最多で8台の分析カメラを取り付け、競技場内の一室に映像をSUP社へ送信できるサーバーを常設することに決めた。総工費約1000万円は県側が負担。1試合50万円といわれるデータ解析費は、協会とSUP社が直接契約する仕組みとなる。

 埼玉県都市整備部公園スタジアム課の新里英男副課長は「岡田ジャパンの力になれればうれしい。有効活用してもらえれば、県としても今後の代表戦誘致の面でプラスになる」と成果を期待している。

 [2010年3月24日7時55分 紙面から]


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