南アフリカW杯
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岡田監督勝てなければ解任騒動再燃へ

: 練習中、闘莉王（左）と話し合う岡田監督（撮影・鹿野芳博）

　岡田ジャパンがバーレーンに、逆風に、完全決着をつける。日本代表の岡田武史監督（５３）は２日、アジア杯予選対バーレーン戦（３日、豊田スタジアム）へ向けて「バーレーンと最後の試合。決着をつけたい」と必勝を誓った。東アジア選手権で３位と惨敗し批判を浴びたが、岡田監督の要求通りに海外組全員が合流しベストメンバーで臨む。負ければ公式戦では岡田ジャパン初の連敗。格下相手に勝てなければ、解任騒動の再燃は避けられない。

　韓国戦惨敗直後の血走った目は消えていた。岡田監督は時折笑顔も見せ、冗談も言った。頼みの綱の海外組が合流。一方のバーレーンは主力の国籍取得３選手を欠く。３万８０００枚もチケットが売れ、満員のホームも後押しする。

　岡田監督　（東アジア選手権は）引きずっていません。問題点があれば修正する。済んだことを考えても仕方ない。タイムマシンがないので（過去に）戻れません。

　日程面から招集が厳しかったＦＷ森本、ＭＦ長谷部が駆けつけた。ＦＷ森本はカターニャのＧＭロモナコ氏に、日本協会の原博実強化担当技術委員長が数度、直接電話交渉した。「彼はスペイン語の方が話が通じる。頻繁に連絡を取った」。また、長谷部とは、２月中旬に渡欧した際、ボルフスブルクの選手宿舎に原委員長が出向き、そこでクラブ幹部に直談判して快諾を得た。岡田監督にとって、海外組の合流は大きな精神安定剤になった。

　岡田監督　５人は基本的には無理なスケジュールで呼んだから、全員を長短はあれ使いたい。今回は海外組が出場できる最後の試合。私としては国内組との融合ととらえている。我々も組み合わせにチャレンジしたい。

　韓国戦後はサポーターから解任要求の声が相次いだ。また、２度目の代表監督就任後、バーレーンとは３勝２敗でいずれも１点差。海外組を加えて「完全決着」できなければ、引き分けでも解任要求騒動の再燃は免れない。点差をつけ、内容を見せ、Ｗ杯への希望を示すことが岡田監督には義務づけられている。

　［2010年3月3日9時9分　紙面から］