南アフリカW杯
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岡田日本、直前最終戦はドログバと戦う

　「Ｗ杯４強」への総仕上げは、現役最強ＦＷドログバで試す。日本代表が６月４日にスイスで、２大会連続Ｗ杯出場のコートジボワールと、Ｗ杯開幕前最後の国際Ａマッチを予定していることが１２日、分かった。１０日後の本大会１次リーグ初戦で対戦するカメルーン（同１４日、ブルームフォンテーン）対策として、岡田武史監督（５３）の強い要望で実現。プレミアリーグで得点王も獲得したディディエ・ドログバ（３１＝チェルシー）を迎え撃つ。５月３０日に予定されるイングランド戦（オーストリア）に続く強豪２連戦で、南アフリカに乗り込む。

　「Ｗ杯４強」への最初の関門カメルーン撃破へ、岡田ジャパンが現役最強ＦＷといわれるドログバ相手に腕試しする。韓国協会関係者が「コートジボワールは３月に我々と戦った後、Ｗ杯直前に日本ともやると聞いている」と明かした。昨年１２月のＷ杯組み合わせ抽選会後、岡田監督はカメルーン戦を見据えて、「Ｗ杯までにアフリカチームとやりたい」と切望し続けてきた。同１０月のガーナ戦などを実現させたが、本大会前最後もアフリカの強豪との対戦を望んでいた。

　Ｗ杯本大会で北朝鮮、ポルトガル、ブラジルと同組になったコートジボワールは、まずアジア対策として３月３日にロンドンで韓国と対戦することが決まった。ほかに欧州や南米のチームとも親善試合の交渉を進めてきたが、いずれもまとまらず、最終的に日本の対戦オファーを受諾した。

　コートジボワールにはＦＷドログバを筆頭に、スピードのあるＦＷカルー（チェルシー）、ＤＦコロ・トゥーレ（マンチェスターＣ）、ＭＦトゥーレ・ヤヤ（バルセロナ）ら、身体能力の高いタレントがそろっている。Ｗ杯直前なので当然ベストメンバーで臨んでくる。１０日後の本大会カメルーン戦を前に、日本の連動性と組織力の真価を問う、最高の試金石になる。

　日本代表は５月２５日に直前合宿地のスイス・ザースフェー入りし、高地対策とともに、優勝候補のイングランドに挑み、続いて高い身体能力を誇るアフリカの雄と総仕上げの一戦に臨む。ドログバを止め、互角以上の戦いができれば、Ｗ杯へ大きな自信になる。一方、惨敗するようなことになれば、自信喪失の状態で本大会に突入することになる。希望と危険が共存するコートジボワール戦。「世界４強」へ、岡田ジャパンが大きなカケに出た。

　［2010年2月13日7時22分　紙面から］