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岡ちゃんジレンマに弱音/東アジア選手権

後半、選手に指示を出す岡田監督
後半、選手に指示を出す岡田監督

<東アジア選手権(男子):日本3-0香港>◇11日◇東京・国立競技場

 日本代表の岡田武史監督(53)が珍しく弱気な発言を行った。日本はFIFA(国際サッカー連盟)ランク137位の香港にほぼベストメンバーで3-0で勝ったが、いずれも相手のミスとセットプレーからの得点で、決定力不足は解消できず。パスを回そうとすればゴールへの迫力が減り、ゴールへの迫力を出せばパスが回せないジレンマを吐露した。直近の2戦連続スコアレスドローにも強気の姿勢を崩さなかった同監督の心境に、微妙な変化が表れた。

 昨年オランダに完敗した時も、直近2戦連続無得点でも強気の姿勢を貫いていた岡田監督が現状への不安を吐露した。「チームをつくる時はジレンマの連続。パスをつなごうとするとゴールへの迫力がなくなる。ゴールへの迫力を求めるとパスがなくなる」。得点力不足をあらためて痛感し、思わず本音をこぼした。

 格下の香港から3点を奪い、99年のトルシエジャパン以来の3試合連続無得点は回避できた。しかし、得点は相手のミスとセットプレーから。シュートを22本打ちながら、完全に崩した形でのゴールはない。香港には昨年2戦で10発を浴びせたことを考えると、物足りなさは否めなかった。

 この日、岡田監督は2戦連続無得点の重圧から選手を解放させるためか、「楽しめ」と訴え続けた。確かに前半、パスはつながったが、ゴールが遠い。すると今度はハーフタイムに「もっと前に人をかけろ。勇気を持っていけ。ゴールを取るなら前にいくだろう。パスは(ゴールへの)手段でしかない」とゲキ。思うようにいかない現状を象徴していた。

 「前半はミスが多くて肝心のゴールを奪う意識が少なかった。後半、遠藤を前に上げてからはよくなったが、あと2点くらいは取りたかった」。岡田監督にしては歯切れが悪い。香港の金判坤監督には「韓国はボールを奪うとすぐにシュートやゴールを目指す。日本はボールを奪うとビルドアップに結びつける」と、日本の長所であり短所でもあるポイントを鋭く突っ込まれてしまった。

 MF遠藤は「勝ったのはよかったけど、楽しくはなかった」と険しい表情を浮かべた。「一番いけないのは点が入らず焦ること。今のチームに焦りは感じなかったのはよかった」と話したGK楢崎のように、落ち着き払っている選手がいる一方、若手の中には現状への不安を口にする選手もいる。現状認識において、選手内でも微妙な温度差が生じているのも事実だ。

 試合後の場内インタビューでブーイングを浴びた岡田監督は「チームは常に右上がりではない。上に上がらない時は今後へのステップだと考えている」と自分に言い聞かせるように話した。14日の韓国戦へ向けては「2月の3試合でいろんな選手を試せた。韓国戦は今まででベストだと思うメンバーで臨みたい」。ジレンマを抱えつつ、残り4カ月でブーイングを歓声へと変えられるか。【菅家大輔】

 [2010年2月12日9時9分 紙面から]


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