南アフリカW杯
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０点病日本を平山が救う！香港戦先発濃厚

: 前日練習で、日の丸を背にパスを出す平山（撮影・鹿野芳博）

　日本代表ＦＷ平山相太（２４）が、１１日の東アジア選手権の香港戦（国立）で先発する可能性が高まった。日本代表は１０日、都内で調整。ＦＷ岡崎慎司（２３）が右膝（しつ）内障で練習から離脱したため、平山に出番が回ってきそうだ。先発ならばフル代表では初となる。１月のアジア杯予選イエメン戦では途中出場でハットトリックの大活躍。期待のＦＷが２試合無得点のチームの起爆剤になれるか。

　サッカーの聖地が平山を呼んだのか。この日、２日のベネズエラ戦、６日の中国戦で先発したＦＷ岡崎の負傷が判明。平山が香港戦で先発する可能性が高まった。練習後「（岡田監督から）明日のことは言われてません」と話したが「誰でも先発はしたいと思う。自分が点を決めるという気持ちでピッチに立てる準備をしたい」と意気込みをみせた。

　前日９日、練習試合の中大戦では３、４本目の控え組で出場した。約２５メートルのロングシュート、技ありのループシュートなど５０分間で４得点と猛アピール。岡田監督の「すべての選手に可能性がある。Ｗ杯本番で岡崎だって調子を落とすことがある。岡崎が出られないなら、ほかの選手に点を取ってほしい」という期待にこたえる準備は整った。

　ベネズエラ戦、中国戦は途中出場で、消化不良に終わった。所属する東京のホーム、味スタでの中国戦では、平山コールに後押しされての出場も結果を出せなかった。夢のＷ杯出場に、「１日１日が大事」と、今大会にかける平山の危機感は強い。中国戦翌日の７日には、オフ返上で東京・小平グラウンドで汗を流していた。

　香港戦会場の国立競技場は相性がいい。国見高時代を含め１７戦１５発。ゴールを奪えば９戦全勝と結果にもつなげた。最近では昨年１１月、ナビスコ杯決勝の川崎Ｆ戦ではダイビングヘッドで２点目のゴールを奪っている。この日、前日練習で小雨が降る国立のピッチに立った。「やっぱりというか、気持ち良かった。空気が良かった。コンディションは上がってきている。どんな形でもいいから得点を決めたい」。深刻な得点力不足に陥った代表を救うことができるか。チャンスは目の前に広がっている。【塩谷正人】

　［2010年2月11日9時6分　紙面から］