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連続0点に大ブーイング/東アジア選手権

後半、遠藤からの絶妙なラストパスを空振りしてしまう平山
後半、遠藤からの絶妙なラストパスを空振りしてしまう平山

<東アジア選手権(男子):日本0-0中国>◇6日◇味スタ

 W杯イヤーの3戦目で、岡田ジャパンは、あらためて攻撃面の不安を露呈した。東アジア選手権の初戦の中国戦で日本は引き分けに終わった。2日の親善試合ベネズエラ戦(九石ド)に続く2戦連続の無得点は、07年12月の岡田監督就任後初めて。ハーフタイムと試合後にはスタンドのサポーターから大ブーイングが起こった。課題の決定力不足だけなく、生命線の「連動性」を欠くなどチームとして機能しなかった。4強を目標に掲げるW杯南アフリカ大会まであと4カ月と迫る中、極めて収穫に乏しい試合だった。

 サポーターから起こった大ブーイングが、岡田ジャパンの現状すべてだ。チームはバラバラだった。10年W杯南アフリカ大会のアジア最終予選にさえ進出できなかったFIFAランク87位の中国に無得点。分厚く守る相手に対し、まとまりなく、単調な攻めを繰り返した。突き刺すような寒風を浴びながら、大声で応援を続けたサポーターの堪忍袋の緒も切れてしまったのだろう。ブーイングの嵐に試合後、インタビューを受けるFW岡崎の声もスタンドにいるサポーターには聞こえなかった。

 岡田監督 ビルドアップの部分は良くなってきた。サイドからよく崩していた。動きも戻ってきた。ただ、泥臭さと最後の迫力が足りなかった。ハーフタイムに強く言ったのが、良くなかったのかな。もうひと工夫あっても良かった。

 監督はあくまで前向きな言葉を続けたが、空転した攻撃陣への不満は隠せなかった。FW大久保は「チーム全体の(選手と選手の)距離が近すぎた」と言えば、FW玉田は「距離が遠かった」と反省。意見もバラバラだったが、玉田が「イメージが共有できていない」という言葉が、岡田ジャパンの現状すべてを物語っていた。

 2日の親善試合ベネズエラ戦で0-0の引き分けに終わった岡田監督は「ここまでは必須科目。これから応用編」と話していたが、収穫らしい収穫を得られずに試合を終えた。「完全に満足しているわけではないが、W杯に向けてそんなに大きな問題があるわけではない」と強気な姿勢は崩さなかった。だが、選手から出てくるのは反省の言葉ばかり。エースFW岡崎も「中途半端なミスがあった。相手にとってもっと危険なところへ入っていくべきだった。シュートの精度を欠いたのは、自分も含めて気にしないといけない」と厳しい表情だった。

 犬飼会長の評価も厳しいものだった。「180分(ゴールが)入っていないからね~。後半の最初の5分に2点、3点と取らないといけなかった。あのままW杯に行けば、話にならない」と突き放した。サポーターから起こった大ブーイングについては「期待の高さを表すものだ。いいことだ。どんどんやってもらった方がいい」と歓迎した。

 ブーイングについて指揮官は「真摯(しんし)に受け止めたい。だが、チームを強くするためにベストを尽くしている」とあくまで強気だ。岡崎も「ブーイングを受ける覚悟はできているし、受けると自然と燃えてくる」と巻き返しを誓った。

 東アジア選手権は残り2試合。岡田監督が「結果にこだわる」と話していただけに、周囲を見返すには、残り2試合を2連勝して優勝するしかない。11日香港戦(国立)と14日韓国戦(国立)ではチームを立て直すことができるか。犬飼会長は「結果をきちんと出して、東アジアを取らないといけない」と監督にノルマを課した。岡田監督に求められるのは、バラバラになった日本代表をまずは同じ方向へ向かわすことしかない。【奈島宏樹】

 [2010年2月7日8時46分 紙面から]


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