日本因縁の中国戦「やられたらやり返す」
日本代表が因縁の中国戦で、進化した「結束力」と「闘争心」を見せつける。東アジア選手権は6日に開幕し、東京・味の素スタジアムで中国と対戦する。前日の5日は冒頭以外を非公開にして公式練習を行った。チーム結成直後の前回08年2月20日の中国戦(重慶)では、1-0で辛勝したが、相手のラフプレーに苦しんだ。さらに乱闘寸前の事態にも、多くの選手が傍観者になったままだった。あれから2年。W杯を控えた岡田ジャパンにとって、中国とのリマッチは「進化した戦う集団」の最高の試金石になる。
DF中沢佑ニ(31)が自信満々に言った。「今の代表は2年前のようなことはない。みんな助けに集まりますよ」。FW大久保嘉人(27)は「やられたらやり返す」。DF内田篤人(21)も「戦うところは戦います」と続いた。前回の中国戦で代表にいなかったFW岡崎まで「僕はとにかく走っていきます」と意気込んだ。
岡田ジャパンにとって「因縁の再戦」だった。敵地で開催された2年前の大会で、中国のラフプレーに苦しんだ。後半39分にはMF鈴木が相手選手から「のど輪攻撃」を受けた上、5、6人に囲まれた。しかし、その輪に加わった日本選手は中沢だけで、他の選手は反応しなかった。翌日、岡田監督は「オレだったらいっていたね」とこぼした。
あれから2年。この日の公式会見で岡田武史監督(53)は、2年前のチームと比較して言った。「今はまったく違うチームです。チームとしてもまとまりが出てきて、その時とはある程度、差がある」。この2年間、チームに「戦う心」を植え付けてきた自負がある。過酷なW杯予選を勝ち抜き、アウェーで欧州の強豪国とも真っ向勝負した。中国戦は「戦う集団」に変ぼうしたチームの試金石でもあった。
世界4強を目指す岡田ジャパンにとって、中国戦も今大会も通過点にすぎない。強豪国相手のW杯では、さらにラフでタフな戦いを勝ち抜かなければならない。だから今回は結果にもこだわる。「ホームの大会だし、日本はまだ優勝したことがない。全員で3試合を戦うつもり。W杯イヤーで選手たちがメンタル的に高い意識を持っている」と岡田監督は話した。
「選手をテストできるのは、もうこの3試合しかない」と岡田監督。当然、チームコンセプトや個人の能力などを試す。乱闘が起きた場合の対応は、テスト種目にはない。しかし、闘争心を前面に出して、チーム一丸でW杯4強を目指す岡田ジャパンにとって、最も重要な評価ポイントかもしれない。【盧載鎭】
[2010年2月6日9時49分 紙面から]
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