岡田日本大凡戦 4強は「?」/親善試合
<国際親善試合:日本0-0ベネズエラ>◇2日◇九石ド
世界4強を目標に掲げる岡田ジャパンが、W杯南アフリカ大会へ不安を残す大凡戦を繰り広げた。W杯イヤーの実質初戦となる親善試合ベネズエラ戦は、決定的な得点チャンスは皆無で0-0の引き分け。それでも岡田武史監督(53)は「いい試合ができた。ある程度、満足している」と平然と言った。W杯出場経験のない格下を崩せず、ベスト4どころかW杯1勝すら疑問符が付く内容だった。
これが世界4強を目標にする国の姿なのか。むなしさしか残らない凡戦だった。気迫や、闘志すら伝わってこない。前半30分すぎには最終ラインでボールを回しているだけで、前線への縦パスすら入らない。場内が沸いたのは2回だけ。前半16分に小笠原のシュートがGKを襲った時と、後半3分に大久保が振り向きざまにミドルシュートを放ったくらい。最後まで得点のにおいはしなかった。
それでも岡田監督は平然としていた。課題や反省、怒りや不満までも胸に押し込めて淡々と言った。
岡田監督 いい試合ができて(試合)感覚も慣れて、いい形で東アジア選手権に入れる。勝てなかったのは非常に残念だけれど、ある程度は満足しています。
残り4カ月で修正する自信があるのだろうか。相手がW杯に出場したことのない格下でも、「ベネズエラが素晴らしい準備をしてきて、素晴らしいプレッシャーをかけてきた」と、自分たちのふがいなさは口に出さずに相手をたたえることに終始した。
イライラだけが募る試合だ。ボール支配率は64%と圧倒したが、パス回しだけで満足してしまうのは日本の永遠の課題。ハーフタイムには、しびれを切らせた闘莉王が「もっと(縦パスで)FWに当てろよ!」と声を張り上げて仲間を鼓舞したという。平然とする岡田監督とは対照的に、闘莉王は「今日は本当に話すことがない」とぶぜん。日本協会の犬飼会長も「言うことはない。あの試合は!」と08年7月の就任以来、初めて、試合後の取材に応じなかった。
残された時間は、そう多くはない。もう新しい選手を試す時間もない。岡田監督は「今までは基本的な必須科目。これからは一般選択科目で、各人の応用を熟成させないといけない」と選手おのおのの応用力に期待したが、それも確かな成長が見込めるものではない。九石ドームは空席が目立ち、代表戦にしては寂しい観衆2万7009人だけ。W杯に向けた熱狂は、いつになったら沸いてくるのだろうか。【益子浩一】
[2010年2月3日8時26分 紙面から]
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