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平山80年ぶり3発デビュー/アジア杯予選

後半、左足でこの試合2点目となる同点ゴールを決めるFW平山
後半、左足でこの試合2点目となる同点ゴールを決めるFW平山

<アジア杯最終予選:日本3-2イエメン>◇6日◇A組◇イエメン・サヌア

 【サヌア(イエメン)6日=菅家大輔】日本代表デビュー戦となったFW平山相太(24=東京)が、ハットトリックと大暴れした。前半途中から出場すると、前半42分に長身を生かしたヘディングシュートで1点目。後半10分には同点ゴール、同34分に勝ち越し点を、いずれも左足で決めた。国際Aマッチでの代表デビュー戦3得点は1930年の若林竹雄(東大)以来、80年ぶり。厳しい試合条件の中、平山の活躍で日本は3-2でイエメンに逆転勝ち。A組2位以内を確保し、7大会連続7度目のアジア杯(来年1月7日開幕、カタール)出場を決めた。

 背番号81の平山が、W杯南アフリカ大会に向けて、初めて得たチャンスをしっかりとものにした。

 0-1の前半21分、MF山田の負傷退場で岡田監督からお呼びがかかった。予定より早く出場機会を得ると、2分後には日本の初シュートを放つなど、標高2300メートルを超す高地とは思えないぐらい、前線を駆け回った。同42分には、MF金崎の左CKをゴール中央で相手に競り勝ち、ヘディングでA代表初ゴール。「3点の中で一番気持ちいいゴールだった」という得点に気をよくすると、後半10分にはMF乾が上げた右からのクロスをゴール正面で受け、うまく反転し左足で同点ゴール。同34分にはゴール正面で左足ボレーで3点目を挙げた。

 「自分で仕掛けることを意識したい。W杯? まずは今回のチャンスを生かしたい」。これまでA代表には縁がなかったが、天から次々と与えられるように、チャンスが巡ってきた。山田の負傷で出番が予定より早く回ってきたことも、今回代表に選出されたことも、あり得なかったかもしれない。アジアサッカー連盟とイエメン協会、日本協会との連絡ミスで今月下旬に日程変更されるはずだったイエメン戦が、この日に行われた。主要メンバーを休養を優先するため、若手中心のメンバー編成となったから、平山にもチャンスが回ってきた。

 試合後、普段はあまり選手を褒めない岡田監督は「3点はものすごく評価すべき。すぐにフル代表に入れるかは別問題ですけど、十分可能性を感じている」と褒めた。昨年末のメンバー発表では「平山はこれまで足りないものがあったから、A代表には呼ばなかった。でも可能性があるから今回呼んだわけで、チャンスを生かしてほしい」と言っていただけに、ベネズエラ戦(2月2日)など今後の試合に招集する可能性は十分ある。

 国見高時代、高校選手権の得点記録を塗り替え、同高在学中にはアジア最終予選に臨む五輪代表にも選出された。飛び級でアテネ五輪に出場し、当時日本協会幹部は「日本の歴史を刻むストライカーが現れた」と絶賛した。しかしその後、筑波大在学中にオランダリーグのヘラクレスに移籍。移籍問題などを乗り越え、東京に加入したものの、主力になるはずだった北京五輪メンバーから落選。その後も伸び悩んだが、ようやく表舞台で輝きを放った。

 190センチの高さは魅力十分で、平山が加われば、裏に抜けるFWが多い岡田ジャパンにとっては、攻撃のバリエーションが増える。まだ国際大会では実績がないだけに、秘密兵器にもなる。試合後は「W杯は意識していない。今年は代表より自分自身を見つめ直してやりたい」と控えめだったが、代表への思いは強い。

 怪物といわれた高校時代には練習嫌いとして有名だったが、最近は意識改革し、オフにも自らの意思で体を動かすようになった。エリート街道から一時離脱しながら、よみがえった怪物が「W杯4強」を目指す日本の希望となるかもしれない。

 [2010年1月7日9時29分 紙面から]


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