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岡ちゃんW杯4強キーワード「五分五分」

岡田監督は「W杯4強」を目標に掲げ、日の丸の前で刀を抜いた
岡田監督は「W杯4強」を目標に掲げ、日の丸の前で刀を抜いた

 運命のW杯南アフリカ大会まで、あと6カ月後に迫った。日本代表の岡田武史監督(53)が報道各社のインタビューに応じ、W杯4強の目標が現実的になりつつある手応えを明かした。選手の多くが本気になってきたとし、6カ月間でやるべき3項目を明確に提示。強豪撃破に自信をみなぎらせた。同監督にとっては98年W杯フランス大会以来、2度目の大舞台。今回で、W杯から「卒業」するつもりであることも明かした。

 W杯4強実現には、まず1次リーグを確実に突破しなければならない。同じE組に入ったのはカメルーン、オランダ、デンマーク。すべて格上相手となったが、岡田監督の気持ちにまったくブレはない。強気に国内外でベスト4の目標を口にし続けている。

 岡田監督 FIFA(国際サッカー連盟)の取材で「あなたのその自信はどこからくるのか」と言われたんだ。けれど、それはボクだけじゃない。選手、スタッフのみんなが「(ベスト4に)行ける」という感覚を持っている。客観的にみたら、あの組で一番下と言われるのは当たり前。例えば、10回やったら3回しか勝てない。その3回をW杯に持っていける確率は非常に低い。少なくとも五分五分近くまで持っていかないといけない。そこで初めて2回に1回勝てるだけ。今はまだ五分五分までいっていないが。残り半年で超えられると感じている。

 昨年12月、岡田監督は「一線を越えないと日本は『いいチームじゃん』『なかなかやるじゃん』で終わる」と危機感を口にした。その一線を越えるためには(1)走り勝つ(2)ボール際で1対1に競り勝つ(3)キック技術の向上、の3点のレベルアップを掲げた。

 岡田監督 3点ともW杯ではやろうとする。必死に当たろうとするし、必死に走ろうとする。でも、いきなりでは体が持たない。本大会でやります、では間に合わない。あと6カ月、本気でチャレンジし続けるかどうか。我々が選手に要求しているのは並大抵のことではない。犠牲が必要で、やり続けることができるかどうかの壁がある。壁は邪魔するためにあるのではない。誘惑もあるけど、本気でベスト4を目指しているのかを試しているだけ。選手には「試されていると思え。そこで本気でやるかどうかを考えてくれ」と言ってある。

 岡田監督は選手に、外国勢に当たり負けない体づくりとして体幹トレーニングを勧める。そこには、外国勢と対等に戦うため、指導者として行き着いた考えがあった。

 岡田監督 日本人の骨盤が後傾していることがポイント。日本女性が着物を着たらきれいだが、外国女性だとお尻が出て美しくない。それは外国人の骨盤が前傾しているからで、そのためにフィジカルも強い。(五輪の陸上選手を育てた福島大の)川本教授は、米国留学時にカール・ルイスがスタジアムの階段を1人だけトントンと上がっていく姿を見た。ルイス(の体は)は1本の棒になっていることに気づいたそうだ。そんな各競技での話が全部、1つの体幹というものに集まってきた。体幹がしっかりすればボール際で勝てるんじゃないか。今までやっていないだけだろうと。メッシに技術でかなわないけど、日本でああいう選手が出ない民族的な問題があるのか。別にない。あきらめているだけなんだ。

 W杯抽選会直後の昨年12月にミニ合宿を行った。同11月の南アフリカ遠征に参加した国内組だけの招集だったが、メンバーの本気度をひしひしと感じた。

 岡田監督 正直、驚きだけど、本気になった選手は2ケタ台に乗るほどいる。感覚的には15人以上がそうなってきたと感じる。ミニ合宿はひょっとしたら第2のターニングポイントになるかもしれない。対戦相手が決まり、すぐにみんな顔を合わせられたのは非常に良かった。もう一段高く、高いモチベーションを持って、レベルアップできるんじゃないかな。もうメンバーも固まってきている。かなり高い意識を持っているので、W杯に行ってみたいぐらいの気持ちの選手では練習についてこれない。新たに割って入るにはかなり強い気持ちと特長を持っていないと大変なことだと思う。チームの根幹は固まっているから。

 岡田監督にとって2度目のW杯。12年前とは采配も心境も明らかに違う。

 岡田監督 12年前とは、まったく違う。12年間、いろいろな経験をした。ただあの時、あれがベストだった。全然、後悔はない。98年を思い出し、こうしようと思ったこともない。今回は今回、自分なりにベストを尽くす。今回だって(途中の監督就任で)自分から始まったわけではない。当然、最後のW杯になるでしょう。

 初詣での願い事も決めている。

 岡田監督 まず家族が幸せになることが一番。あとは頑張りますとか、W杯、ボクが勝っちゃいますよ~ぐらい…冗談だけど。(構成・藤中栄二)

 [2010年1月1日8時32分 紙面から]


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