南アフリカW杯
ニュース

日本は蘭、カメルーンが同組／Ｗ杯抽選

: 開幕を待つサッカーＷ杯南アフリカ大会の抽選会場（共同）

＜Ｗ杯組み合わせ抽選＞◇４日（日本時間５日）◇南アフリカ・ケープタウン

　【ケープタウン（南アフリカ）＝井上真】１０年Ｗ杯南アフリカ大会の１次リーグ組み合わせ抽選会が行われ、４大会連続出場の日本は、オランダ、カメルーン、デンマークと同組のＥ組に入った。初戦は６月１４日にブルームフォンテーンでカメルーンと対戦する。Ｗ杯は来年６月１１日に開幕。１次リーグは４チームずつ８組に分かれて行われ、上位２チームが決勝トーナメントに進む。決勝は７月１１日にヨハネスブルクで行われる。

　ケープタウン国際コンベンションセンター（ＣＴＩＣＣ）は、注目の組み合わせ抽選を前に華やかなセレモニーで盛り上がった。「情熱の大陸」と呼ばれるアフリカで迎える初のＷ杯。ステージではリズミカルなポップミュージックに、肉体美を披露する黒人の軽やかなダンスが繰り広げられた。犬飼会長と並んで座った岡田監督の表情に自然と笑みがこぼれる。そんなお祭りムードも、運命のクジ引きが始まると一変した。

　開催国の南アフリカをＡ組に、Ｂ～Ｈ組にアルゼンチン、イングランド、ドイツ、オランダ、イタリア、ブラジル、スペインのシード７カ国が散らばった。そして第２ポットの抽選が始まる。岡田監督が表情をこわばらせて見守る中、日本はオランダのいるＥ組に入った。９月５日に親善試合を戦い、前半こそ０－０と善戦したが、運動量の落ちた後半に力の差をみせつけられての０－３完敗。その相手との再戦が決まった。第３ポットからはＦＷエトー（インテル）を擁するアフリカの雄カメルーン、第４ポットからは欧州のデンマークが入った。そして６月１４日にブルームフォンテーンで迎える初戦の相手は、カメルーンと決まった。

　ただし相手はオランダ、カメルーン、デンマークだけではない。南半球での開催とあって冬の寒さ、そして高地ゆえの酸素の薄さといった「環境面」も大きな敵になってくる。岡田監督にとっては９８年フランス大会以来、１２年ぶりのＷ杯。当時４１歳だった青年指揮官は、５３歳の経験豊富な監督となった。対戦相手も決まり、「４強」という目標を掲げる岡田ジャパンの戦いがいよいよ始まる。

　［2009年12月5日9時0分　紙面から］