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オシム氏（中央）は、ゼヌノビッチ氏（左）名波氏と番組をアピール

　４日のＷ杯抽選会（日本時間５日未明）を前に、前日本代表監督のイビチャ・オシム氏（６８）が、日本代表にげきを飛ばした。３日に国立競技場で、Ｗ杯全試合を中継する「スカパー！」公式コメンテーター就任会見に臨んだ。Ｗ杯に臨む上では、メンタル面の準備が重要と指摘。「毎日がＷ杯」の心得を説いた。

　オシム氏　Ｊリーグでも毎試合、他国代表とやるつもりで臨んでほしい。欧州には、Ｗ杯ばりのハイレベルなリーグ戦がある。日本でも意識の持ち方次第で、そういうことができる。クラブでの日々の練習でもＷ杯を想定してやるべきだ。この技術はこういう時に使えるとか、このフィジカルトレーニングはこういう状況を想定しているとか、毎日南アフリカを頭に入れて練習しないと。毎日を大事にする。それがメンタルの準備をするということ。

　９０年Ｗ杯でユーゴスラビア代表を率い、８強に入った名将は、誰よりも本大会の厳しさを知っている。

　オシム氏　Ｗ杯でミスをおかせば、代償は高くつく。Ｊ２降格どころじゃない。大会には「うまくいくか、いかないか」という気持ちで臨んではいけない。１度ミスを犯したら、それが失点や敗北につながると考えるべきだと思う。

　毎日をＷ杯のつもりで過ごし、高い緊張感の中で練習や試合を行うことで、初めて本大会を戦えるメンタリティーができあがる。強いメッセージを、会見に詰め掛けた１００媒体１３２人のメディアを通して、選手たちに発信した。オシム氏は４日深夜「スカパー！」のＷ杯抽選会生中継に出演予定だ。

　［2009年12月4日9時1分　紙面から］

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イビチャ・オシム

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