俊輔まずはクラブ!合流遅れ岡田監督OK
サッカー日本代表は9日、国際親善試合の南アフリカ戦(14日)が行われる同国のポートエリザベスに向け、成田空港から出発した。出発前、岡田武史監督(53)は、MF中村俊輔(31=エスパニョール)と、この日朝に「電話会談」し、中村の意向をくんでクラブ優先とし、合流が遅れることを認めたと明かした。11日のスペイン国王杯4回戦のヘタフェ戦に中村が出場すれば、代表への合流は南アフリカ戦の前日13日。過密日程で試合に影響が及ぶ可能性も考えられるが、中村のクラブでの現状なども考慮に入れた判断となった。
不動の司令塔のために何が最善かを考え、決断した。この日の夕方、日本代表が南アフリカへ出発する直前に岡田監督は「今朝(中村)俊輔から電話があって、(ポチェッティーノ)監督から直々に『左サイドの選手がケガしたので国王杯の戦力として考えている』と言われたから、遅れて合流したいと(言われた)」と説明した。
国王杯のヘタフェ戦は11日夜。試合に出場した中村が12日に南アフリカに向けて移動したとしても、乗り継ぎの関係もあり、試合が行われるポートエリザベスへの到着は南アフリカ戦の前日の13日になる。「(スペインと南アフリカは)時差はないし、(南アフリカ戦の出場は)体調を見てから。90分できないかもしれないけど」。中村のコンディションによっては、時間限定の出場も示唆した。
現在、所属クラブで中村は控えスタートが多く、出場時間が減少している。W杯で4強進出し「世界を驚かす」ことを目標とする指揮官にとって、絶対的な司令塔が所属先で出場機会を失っている状況は喜ばしいはずがない。南アフリカ戦が行われる14日は国際サッカー連盟(FIFA)が定める国際Aマッチデーの公式試合デーで、規則通りなら試合の72時間前から代表が選手を拘束できる。だが、中村の所属クラブでのプレー機会を増やすためにも、岡田監督は中村とエスパニョールの意向をくんだ。
南アフリカ戦の後には、18日のアジア杯予選のアウェー香港戦が控えるが、MF中村憲が故障で代表辞退、FW森本も辞退が決定的で、中村俊も過密日程を強いられる。欧州組を招集できる貴重な国際Aマッチながら、この厳しい状況。それでも岡田監督は「(欧州組とは)会って話すけど、全員香港まで行く予定。(辞退者がいるのも)全体を底上げするにはチャンスかなと思う」と断言した。逆風を受けながら前進するしかない。【菅家大輔】
[2009年11月10日8時42分 紙面から]
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