岡ちゃん二重苦“会場未定闘莉王呼べず”
日本サッカー協会は5日、14日の親善試合南アフリカ戦、18日のアジア杯予選香港戦に臨む遠征メンバー21人を発表した。年内最後の代表戦となるが、南アフリカ戦の試合会場が未定。場所によっては移動に時間がかかり、海外組との融合を図る貴重な時間を失う可能性も出てきた。浦和DF田中マルクス闘莉王(28)は、左内転筋痛の影響でこの日は招集を見送られ、6日に追加招集するか最終判断されるなど、不安材料が山積している。
W杯本大会に向けた「予行演習」が、思惑通りにいかない可能性が出てきた。14日の南ア戦は、来年6月の本大会開催国で実戦経験を積める貴重な機会。この日の記者会見で岡田武史監督(53)は「一度その国に行ったことがあるのはメンタル的にも大きい」とその効果に期待した。だが一方で、試合会場が決定していないという問題も。同国サッカー協会はポートエリザベスでの開催を発表したが、日本側はヨハネスブルクを要求しており、現在も調整中だ。
ポートエリザベスは1次リーグ会場として5試合が行われるため、慣れるためには良い。だが、南ア戦後に香港へ移動する際、ヨハネスブルクまでは空路移動が必要で、15日は練習ができない可能性もある。同監督も「ヨハネスブルクの方がいいかな。アクセスの問題もあるし」と話した。
けが人続出で、チーム編成にも影響が出ている。10月25日の大宮戦で左足内転筋を痛めた浦和DF闘莉王の回復が遅れ、この日の招集を見送られた。6日の状態を見て追加招集するかどうかを判断されるが、最悪の場合、帯同できない可能性もある。同監督は「今のコンディションとパフォーマンスを考えた」と、右肩を負傷している左サイドバックの東京DF長友も招集しなかった。
7カ月後の本大会へ、チームの完成度を高めていく大事な時期。同監督は「来年1、2月は海外組は呼べない」と話しており、今回の遠征は、海外組を含めたメンバーでじっくりとチームづくりを進められる実質的な「ラストチャンス」となる。異国の地に慣れることも含め、せっかくの「予行演習」の場だが、「本番」に向けて障害は多い。【今井恵太】
[2009年11月6日9時21分 紙面から]
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