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本田激白!FK騒動「じゃんけん」で解消

ドイツに出発する本田はANAをバックにポーズを決めた
ドイツに出発する本田はANAをバックにポーズを決めた

 わだかまりは「じゃんけん」で解消した。日本代表MF本田圭佑(23)が15日、所属するVVVへ再合流するため、オランダへ出発。成田空港で日刊スポーツの取材に応じた。9月のオランダ戦でMF中村俊輔(31)とFKを巡って騒動を起こしたが、14日のトーゴ戦では直接FKを蹴る順番を2人でじゃんけんで決めるなど、お互いが歩み寄った秘話も激白。2人で共存しながら、8カ月後のW杯本大会を目指す決意を語った。

 トーゴ戦の後半開始直前、途中出場の本田は中村俊と話しながら、ピッチ上にあらわれた。9月5日のオランダ戦で、本田は中村俊に「直接FKを譲ってほしい」と食い下がった。熱意のあまり、きつい言葉で迫ったこともあり、2人の微妙な関係が取りざたされた。それ以来、公の場で言葉を交わしていなかっただけに、周囲を驚かせた。

 本田 お互い子供ではないですから。自分はいい意味でライバルだと思っています。代表でいろんなものを培ってきた先輩としてリスペクトしています。W杯を犠牲にしてまで、お互い私情は入れない。争うところは争う。協力するところは協力する。当然のことを当然のようにするだけ。W杯での勝利を最優先に考えたとき、自然に会話が生まれた。必然的な流れだった。

 久々の「融和」の裏には意外なきっかけがあった。

 本田 (ハーフタイムに)FKの順番をじゃんけんで決めました。

 経験や周囲からの信頼は中村俊に一日の長がある。だがベテランは一本気な後輩を尊重し、対等に蹴る権利を分配する、じゃんけん決着を受け入れたのだ。

 本田 俊さんが僕のことを尊重してくれていると感じた。自分も偉大な選手として、もっと俊さんをリスペクトしないといけない。

 今ではオランダ遠征での“FK事件”を客観的に振り返る冷静さもある。

 本田 オランダ戦は確かに気負っていた部分はあると思う。それが悪循環を生んだ部分もあった。でもそれは自分に必要なもの。貪欲(どんよく)すぎることが空回りにつながることもあるけど、貪欲さを失うのが、一番自分にとって怖いこと。毎試合「貪欲に点を狙いにいこう」と自分に言い聞かせている。

 あつれきを恐れず、真摯(しんし)に向上を求めた結果の出来事。本人は割り切っていたが、周囲は心配した。

 本田 みんなに認められるのは難しいけど、少しの人は認めてくれている。そんな周りの期待を裏切りたくない。そのために自分を貫くし、スタンスをぶれないようにしたいと思う。VVVでようやく自分のスタンスが見つかった。点を取りにいく、点に絡むというスタンス。名古屋の時は見つけられなかったから、遅すぎるくらい。その分、絶対に曲げないと決めた。

 中村俊との意見の衝突にもつながった、得点にこだわる姿勢は、W杯での戦いをにらんだものだった。

 本田 南アフリカでは点を取らないと勝てない。今は岡崎が取れなかったら、誰が取るんだということになる。世界のトップとやるから、生半可では点はとれない。きれいでなくてもいい。何としても点をとる。そういうのが大事。(トーゴ戦での得点は)なぜあんないいこぼれ球が来たのか、自分にも分からない。でもあそこにいたのは大事。守備に追われていたとしても、バテていたとしても、いつもゴール前に入っていく。常に点が取れる場所にいる。それが自分に必要な(質と量の)量の部分だと思います。

 方法論や姿勢は違っても、目指すものは同じ。時にはあつれきも生みながら、本田がまっすぐな歩みで、W杯での躍進を目指す。【構成 塩畑大輔】

 [2009年10月16日8時3分 紙面から]


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