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11月南ア戦は会場変更へ高地リハ可能に

 岡田ジャパンが11月、南アフリカで「W杯リハーサル」を実施するプランが20日、急浮上した。日本代表は来年6月のW杯開幕に向けて、11月14日に敵地で南アフリカと親善試合を行うが、南ア協会の方針で会場をダーバンからヨハネスブルクに変更する可能性があることが分かった。これを受けて、日本協会は遠征スケジュールを再調整。W杯期間中に滞在する前線基地ジョージで合宿し、親善試合に臨む本番さながらの行程を検討している。

 関係者によると、今月上旬に南ア協会から「ダーバンW杯スタジアムの工事が遅れている。日本戦に間に合わなければ、ヨハネスブルクを予定している」と連絡が入った。親善試合の交渉当初、ヨハネスブルクを希望していた日本にとっては、まさに「朗報」。原博実強化担当技術委員長は「現在、事実確認をしているところで、まだ何ともいえない」と明言を避けつつ、状況次第では柔軟に対応する考えだ。

 日本代表は来年5月下旬のW杯直前にスイスのクラン・モンタナで直前合宿を行い、南ア入りする予定。現地入り後はジョージに拠点を置き、開幕を迎える。関係者は「11月に試合をするためだけに南アに行くのはもったいない。ジョージの合宿地は空港に近いので、ヨハネスブルクへのアクセスがいい。本番前に前線基地の練習環境や宿泊施設の状況、試合会場への移動をシミュレーションできるのは大きい」とメリットを説明した。

 高地対策の面でもヨハネスブルクでの開催が望ましい。南ア大会は10会場のうち6会場が、標高1000メートル以上の高地。ダーバンが海抜0メートルなのに対し、ヨハネスブルクは1753メートルと最も高く、体力の消耗が激しい低酸素下でのプレーを経験できる。約7カ月後に足を踏み入れる決戦の地で、本番に近いスケジュールをこなしながらW杯出場国との対戦。絶好の予行演習となるはずだ。

 [2009年9月21日7時43分 紙面から]


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