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日本が4発逆転勝ち6分で3点/親善試合

決勝ゴールを決めた稲本(中央)はイレブンの祝福に笑顔(撮影・PNP)
決勝ゴールを決めた稲本(中央)はイレブンの祝福に笑顔(撮影・PNP)

<国際親善試合:日本4-3ガーナ>◇9日◇オランダ・ユトレヒト

 岡田ジャパンが後半だけで4点を奪う猛攻を見せ、強豪ガーナに大逆転勝ちを収めた。1-3で迎えた後半33分から6分間で3点を立て続けに奪った。予選4戦無失点全勝、アフリカ勢一番乗りでW杯南アフリカ大会出場を決めた相手から、5日オランダに0-3で負けたうっぷんを晴らすかのように得点を重ねた。2戦続けて惨敗なら「世界4強」の旗印が揺らぎかねなかったが、一定の収穫を得て、岡田武史監督(53)率いる日本代表は10日に欧州遠征から帰国する。

 稲本の勝ち越し弾が決まると、岡田監督は信じられないといった表情で、思わず右手で頭をかいた。無理もない。あれだけ遠かったゴールを立て続けにこじあけた。それも流れの中で。オランダ戦の惨敗をぬぐい去るようなゴールラッシュに、岡田監督自身が驚き、はにかんだ。

 「(リードされても)選手たちがめげずに戦ってくれて、結果も出たし、点も取れた。遠征の締めくくりとして、いい試合ができてよかった」。1-3の後半25分、MF中村俊に代えてMF本田、FW前田に代えてFW玉田を投入した。8分後、玉田が得意の角度から左足で1点差に迫るゴールを決めた。「簡単にパスを渡すよりも、ミスをしてでも印象に残る、流れを変えるプレーをしようと思った」。長友が左サイドで粘ったこぼれ球を、迷わずたたき込んだ。

 直後の同34分に岡崎が稲本のクロスをきれいに頭で流し込んだ。「完全に抜け出していたけど、周りがシーンとしていたから点が入ったかどうか分からなかった」。体格差で勝るガーナDF陣に何度もはねとばされ、倒され、ボールを奪われ続けたが、DF陣のスキを巧みについて同点弾。同38分の稲本の決勝弾につなげた。

 もはや「持病」ともいえる得点力不足。前半まで健闘したオランダ戦でも、好機をつくりながら決めきれなかった。だからこそ、「得点を奪うための何かが足りない。どうしてもゴールするんだというものが欠けている。この試合ではオランダ戦でできなかったことにチャレンジ」と、この日の試合にかける岡田監督の決意は明確だった。

 6月中旬、岡田監督は南アフリカでのコンフェデレーションズ杯に視察に出向いた。現地で荷物を解いた後、スタッフに言った。「今回の視察の最大の目的はこの本を読むことだ」。経済誌など7冊もの本を持ち込み、視察以外の時間は読書に費やした。W杯出場を最優先にしたサッカーから、「世界4強」を達成するサッカーへ。頭を切り替えたかった。

 迎えた今回の欧州遠征。オランダやガーナのように、世界の強豪から点を奪わないと世界4強は夢のままで終わってしまう。岡田監督は「少しでもゴールに迫る人数を増やすため」として、これまでこだわってきた1トップから2トップへと切り替えた。ある程度失点を覚悟してでも得点を狙おうとした姿勢がゴール量産につながった。

 「僕としてはやっぱり互角でやりあっていた前半に点を取りたかったのが本音です」。後半、明らかにガーナの守備陣が集中力を欠いたとはいえ、たたみかける攻撃を実践できたのは大きな収穫。岡田ジャパンが「世界4強」の旗印を降ろさずに済んだ。【井上真】

 [2009年9月10日8時35分 紙面から]


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