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岡田日本90分持たず最多3失点/親善試合

後半、無表情のまま試合を見つめる岡田監督(撮影・栗山尚久)
後半、無表情のまま試合を見つめる岡田監督(撮影・栗山尚久)

<国際親善試合:オランダ3-0日本>◇5日◇オランダ、デグロールシュ・フェステ・スタジアム

 岡田ジャパンは世界ランク3位のオランダの前に砕け散った。前半は何度もチャンスをつくりかけながらものにできず、後半はスタミナ切れしたように守備が崩壊。0-3と完敗した。岡田武史監督(53)は「90分間、持たなかった」と振り返り、力の差を認めた。10年W杯南アフリカ大会での「4強入り」という目標への手応えをつかみたかった一戦で、現実をかみしめる結果となった。

 完敗を喫した岡田監督は会見場に姿を見せると、両手で顔を覆った。「日本の場合、個々ではなくチーム全体として戦っていく中で、1カ所でも、ワンピースでも欠けると人数が足りなくなり、後ろだけでは守れなくなる」。開口一番、3失点への悔しさをはっきりと示し、組織的な守備力が足りないことを認めた。

 前半はオランダには決定機を与えなかった。善戦の空気が漂い始めた後半24分、わずか2本のダイレクトパスからファンペルシーに左足でたたき込まれる。その4分後にはスナイデルに中央から力強いミドルシュートを決められた。いずれも守備陣の体の寄せが甘かった。さらに42分、フンテラールにダメ押し点を許すと、マークについていた中沢は天を仰ぎ、試合後は「点を取られた後の試合運びで、勢いにのまれたところがあった」と振り返った。日本が誇る中沢、闘莉王というセンターバックコンビも、オレンジ軍団には歯が立たなかった。日本の3失点は岡田監督就任後では08年8月のウルグアイ戦と並ぶ最多だ。

 だが、岡田監督は戦い方を変えるつもりはないという。「(前半見せた動きが)90分、持たないのは予想はついていた。だが、あれを90分する。それ以外にない。持たないから違うやり方はない。持つようにする」と興奮気味に話した。

 もちろん守備だけではない。点を取れない、シュートが枠に飛ばない、シュートを打たない、打てない。オランダ相手に初めて露呈したわけではなく、W杯アジア3次予選、最終予選、親善試合を通じて、日本サッカーが常に抱える問題は、この日もまったく進歩なく存在していた。「ゴール前の最後のところにトライしていかないといけないなと感じた」。攻撃に関して口数が少なくなったのは、むしろ岡田監督としても打開策を見いだせない、いら立たしさと映った。

 「不要な心配でこの勢いを止めたくない」と、試合前から指摘されてきた大敗ムードにクギを刺してきたが、この力の差は認めざるを得なかった。「これくらいの差があるのは分かっていた。でも、いろんなストーリーがあると思う。今日じゃないストーリーを描けると思っています」と強がったが、オランダにたたきつぶされる惨敗。「力を出し切ったとは思わない。今日はテストすることもあった。コンディションも含めて…」。絶好の強化試合で力を出し切れなければ、本大会の苦戦は免れようもない。【井上真】

 [2009年9月6日8時13分 紙面から]


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