岡田日本アルプス合宿から世界4強目指す
岡田ジャパンが、アルプスのふもとから世界4強を目指す。10年6月開幕のW杯南アフリカ大会に出場するサッカー日本代表が、開幕約1カ月前の5月下旬から約10日間、スイスのヴァレー州クラン・モンタナで直前合宿を行うことが4日、決定的となった。標高1500メートルの同地は世界有数の山岳高級リゾート地。大自然に囲まれた閑静な練習環境で南アの高地対策も可能で、岡田武史監督(52)の意向を受けた日本協会側が複数の候補地から内定した。近日中に先方と正式契約する見込みだ。
W杯開幕直前の「前線基地」には、W杯ベスト4への意欲が表れていた。岡田監督はW杯アジア予選期間中から、来年5月の直前合宿地について日本協会側と協議を重ねてきた。サンモリッツ(スイス)やオーストリアなど複数の候補地をリストアップ。(1)標高(2)時差(3)練習環境(4)練習試合を組みやすい場所、という条件を満たすクラン・モンタナが最有力となり、7月下旬に協会担当者が現地視察して内定した。
W杯が行われる南アのスタジアムは、10会場のうち6会場が標高1200メートル以上の高地。低酸素下では体力の消耗が激しいため、事前に体を慣らす必要がある。関係者は「合宿地を決める際に、監督が最も重視していたのが標高だった」という。モンタナは標高1500メートル。合宿時期の気温は10度前後で、南アとの時差はゼロ。立地、気候ともに南アに近い。
さらに、今回のキャンプ地選定には、前回06年W杯開幕前の「教訓」が生かされていた。協会側は関係者を通じて当時の代表メンバーから直前合宿の改善点を吸い上げた。国内最終合宿地のJヴィレッジやドイツ入り後も連日多数のファンが練習場を訪れ、選手たちの精神的な疲労が蓄積したという意見を取り入れた。
クラン・モンタナには、「セレブ御用達」の温泉やスパ、高級ブティックが軒を連ね、一般的な観光地よりも落ち着いた雰囲気が漂う。静かな環境のなか練習に集中するにはうってつけだ。マッターホルンやモンブランといったアルプスの名峰を一望でき、心身を癒やせる環境でもあり、地元のスイス代表も定宿にするほど。関係者は「練習場を非公開にする可能性もある」という。
また、スイスは欧州中央部に位置し、日本と同様に強豪国が近隣で合宿する可能性が高い。テストマッチを望む日本にとっては地の利となる。また、協会では現在、スイスから南アへチャーター機での移動を検討中だ。第1次岡田体制で臨んだ98年フランス大会の直前合宿もスイス(ニヨン)だった。同地で「外れるのはカズ、三浦カズ」とエースFW三浦知良とMF北沢豪、DF市川大祐を外し、本番への強い決意を表した。世界を驚かす戦いにふさわしい、前線基地が定まった。
[2009年8月5日7時27分 紙面から]
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