岡田日本W杯4強へピチピチユニ極秘開発
岡田ジャパンが「ピチピチ」ユニホームでW杯南アフリカ大会に臨む。サッカー日本代表が来年のW杯本大会で着用するユニホームのシャツが、これまでより体に密着するタイプになることが19日、分かった。相手選手にユニホームをつかまれにくくなると同時に、空気抵抗を減らすような特別な工夫も施されているという。すでに製作を担当するアディダス社から日本サッカー協会の理事クラスに説明が終わり、早ければ今秋にも発表される見通しだ。
南アフリカ大会に挑む岡田ジャパンに頼もしい「戦闘服」が用意されることになった。関係者によると、日本代表をサポートするアディダス社は、これまでにはないような発想で「ピチピチ」の新ユニホームの開発を進めているという。
コンセプトは、昨年の北京五輪前から注目されている高速水着「レーザー・レーサー(LZR)」の陸上版。LZRのようにユニホームが体に食い込むことはないが、これまでと比較して、肌にピタッと吸い付くような感じがあるという。LZRは体を強く締めつけ体積を減らすことで水の抵抗を小さくしようとするが、「ピチピチ」ユニホームには、使用される素材に、選手が試合出場時に受ける空気抵抗が減るような工夫が施されているという。
南アフリカ大会は、標高1500メートル級の高地でも試合が行われる。高地だけに、日本での試合と比べると空気抵抗は小さいとされるが、空気抵抗の軽減に着目した「ピチピチ」ユニホームを着用すれば、瞬発力にたけた日本代表の個々の選手の能力が、さらに発揮されやすくなる。急成長中のFW岡崎や、スピードのある大久保らにとって、そのメリットは計り知れない。全員守備、全員攻撃のハードワークが特徴の岡田ジャパンにとって、持久力などの面でもプラスは多そうだ。
さらに「ピチピチ」ユニホームには、相手にユニホームをつかまれにくくなるという利点がある。W杯アジア最終予選突破を決めた6日のウズベキスタン戦では、岡崎が中村憲のスルーパスに反応し、相手DF2人を引きずるようにしてゴールに迫った。この時、相手DFは必死に岡崎のユニホームを引っ張り、岡崎はバランスを崩しながら、最後は相手GKがはじいたところを頭で押し込んだ。ユニホームがつかまれにくくなることで、今後は、こうした場面でもスルリと抜けだし、より確実に相手ゴールに迫ることができるはずだ。
W杯南ア大会に向けた究極の「戦闘服」は、今秋にも正式発表される見通し。着用したときに違和感を持つ選手が出る可能性もあることから、実際の試合時には、「ピチピチ」ではない従来のタイプも準備されるという。「ピチピチ」を好むポルトガル代表のMFクリスティアーノ・ロナウドのように、日本代表が強くて、かっこよく変身するかもしれない。
[2009年6月20日9時9分 紙面から]
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