岡田日本、豪戦はパス回すより個人技勝負
岡田ジャパンが、「脱パスサッカー」の荒療治でW杯ベスト4入りへの決定力を磨く。日本代表が12日、W杯アジア最終予選オーストラリア戦(17日、メルボルン)へ向けて敵地へ出発した。MF中村俊や遠藤ら主力5選手を欠く中、FW玉田圭司(29=名古屋)やMF松井大輔(28=サンテティエンヌ)ら攻撃陣は、従来のパス主体の戦術を理解しつつも、個人での突破を重視。体格で日本を上回り、今予選無失点の強豪を個人技でねじ伏せ、予選A組首位突破を果たすつもりだ。
胸にたまったうっぷんを、晴らす時がきた。06年ドイツ大会初戦で逆転負けした宿敵を相手に、アジア予選を締めくくる一戦。完全オフから一夜明けたこの日、玉田はオーストラリア戦への覚悟を決めて、代表に再合流した。「多少のリスクはあっても、ドリブルやスピードに乗ったプレーで仕掛ける。サッカーを楽しみたい」。相手との接触を避けるパスサッカーでは薄れがちだった「個人能力」での勝負を宣言した。
日本が目標に掲げる「W杯ベスト4」には、避けて通れない道となる。フィジカルの強さで力勝負を好むオーストラリアは、体格で劣る日本が不得意なタイプ。2月のホーム戦では、引き分け狙いで守備を固めた相手を崩せなかった。シュートはオーストラリアの4倍近い11本を放ち、ボール支配率も62%と攻めながら、スコアレスドロー。ある意味で「パスサッカーの限界」を象徴した。
10日のカタール戦も先制点を奪いながら、その後はゴール前で決定力を欠き、追加点を奪えずに引き分けた。玉田は「いくらパスを回しても、勝てなければ意味がない。ボール保持率が低くても、相手を怖がらせるプレーが必要」という。中村俊や遠藤らゲームメーカーが帯同しない中で「『彼らがいないから』というのはイヤ。逆に今回の方が(試合内容で)よかったと言われたい」と結果にこだわるつもりだ。
勝ち点2差で首位のオーストラリアを倒せば、最終戦での逆転首位突破。岡田監督に直訴し、欧州組で唯一帯同するMF松井も「アウェー戦なので、中盤をシンプルにやっていきたい。ただ、最後は自分で(ゴール前へ)行きたい。1点を取って、勝つ」とレギュラー奪取へのアピールを狙う。チーム戦術と個人力の融合へ。1年後の本大会を見据え、岡田ジャパンが長年の宿題に本腰で取り組む。【山下健二郎】
[2009年6月13日7時58分 紙面から]
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