南アフリカW杯
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岡崎カタール戦で４戦連発、カズに並ぶ

: ボールをキープしながら、中村俊（右）、闘莉王（中央）から逃げる岡崎

　日本代表のＦＷ岡崎慎司（２３）が、１０日のＷ杯最終予選カタール戦（日産ス）でカズ（三浦知良＝４２）に挑む。現在、国際Ａマッチ３試合連続得点中で、カタール戦でゴールを決めれば、代表歴代３位のカズに並ぶ４戦連発を達成する。１位に木村和司の６戦、２位には釜本邦茂の５戦と上位３傑は偉大ストライカーが名を連ねており、岡崎が記録を達成すれば、名実ともに代表で確固たる地位を築くことになる。

　「ＫＩＮＧ」カズに肩を並べ、岡田ジャパンの真のエースの座を確立する。岡崎は「点を取れば取るほど、点を取っていかなければいけない状況になる。突っ走っていきたい」と、Ｗ杯南アフリカ大会へ向けたリスタートの一戦を前に、意気込みをあらわにした。

　キリン杯のチリ戦、ベルギー戦、そしてＷ杯出場を決めたウズベキスタン戦と現在代表戦で３戦連発中。４戦連発ならカズの記録に並ぶことになるが「記録は意識していないけど、点を取ると気持ちいいし、チームのためのゴールなら狙っていきたい」と言い切る。

　飛ぶ鳥を落とす勢いに乗っているが、油断はない。「ケガ人が出てたまたま回ってきたチャンスに決めただけ。ウズベキスタン戦も最後にバテてミスが増えてチームに迷惑をかけたし」。この日も練習中にＭＦ中村俊や中村憲らと話し合い、ウズベキスタン戦の反省点などを確認した。

　Ｗ杯出場決定でカタール戦は「消化試合」になったが、岡崎はＷ杯本大会へ向けたレギュラー争いを制するための重要な一戦ととらえている。「ぼくは変わらずレベルアップを目指している。代表も試合で勝つことを求められているし」と貪欲（どんよく）な姿勢を示した。

　田中達が故障で離脱、玉田も故障を抱えるなど絶対的なエースは不在の中で「まだ満足していない自分がいる。点を取らないと行けない立場になってくる」。カズに並び、釜本、木村を超えるほどの得点を奪えば、おのずとＷ杯でエースの称号が手に入るはずだ。【菅家大輔】

　［2009年6月10日8時2分　紙面から］