南アフリカW杯
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Ｗ杯までにフィジカル強化１年分メニュー

: 日本行きの航空機内で、サポーターにお礼をしながら歩を進める岡田監督

　日本代表岡田武史監督（５２）が、個々のフィジカル強化を次のテーマに挙げた。今合宿終了前に、各選手に対して１年分のフィジカル強化メニューを渡す。戦術浸透の手応えがあるだけに、今後は個々のレベルアップで、さらなるチーム力向上を目指す。カタール戦（１０日）後は、海外組に休養を与える予定で、いよいよ長期強化計画がスタートする。

　「世界４強」に向け、次のステージに移行する。岡田監督はアジア最終予選終了で解散する１８日までに、代表全選手に「宿題」を与えることにした。「フィジカル面で、Ｗ杯まで１年通して強化していく。それぞれ明確な目標を持ってやってもらう」と、解散前に選手個人に練習メニューを渡し、所属クラブの練習と並行してフィジカル強化を図るように指示する。

　第２次岡田ジャパンがスタートして１年半が立ち、チームコンセプトは浸透してきた。「チームになってきた実感はある。戦術を越えたつながりが出てきている。今までは予選を突破することに全神経を注いだ。これからはＷ杯で勝つために強化していく」。戦う集団としてチームがまとまり、世界最速でＷ杯出場を決めた。メンタル面で充実してきただけに、フィジカルが加われば、当然チーム力は向上する。

　１年後の最強チーム構築へ、カタール戦後は海外組は、オーストラリアに帯同させず、休養を与える予定だ。「彼らは今しか休むタイミングがないからね。休ませることを考えている」。オーストラリアとは、Ａ組１位通過をかけた戦いになる。しかし目の前の勝負にこだわるよりは、Ｗ杯本大会に向けた長期的強化に重点を置いた。

　「家内がメールで『ホッとした』と送ってくれて…。迷惑かけるけど、もうちょっと我慢してもらおうかな」。フィジカル強化で強いチームをつくり上げ、心配してくれる夫人に、胸を張って世界４強を報告するつもりだ。

　［2009年6月8日8時26分　紙面から］