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日本耐えてつかんだ最速切符/W杯予選

W杯出場を決め、岡田監督を抱き上げて喜ぶ闘莉王(撮影・栗山尚久)
W杯出場を決め、岡田監督を抱き上げて喜ぶ闘莉王(撮影・栗山尚久)

<W杯アジア最終予選:日本1-0ウズベキスタン>◇6日◇A組◇タシケント

 【タシケント(ウズベキスタン)】日本が、苦しみながらも、世界最速でW杯南アフリカ大会出場を決めた。前半9分、FW岡崎慎司(23=清水)が頭で先制弾。しかし、追加点が奪えず、後半は防戦一方になった。同44分にMF長谷部誠(25=ボルフスブルク)が一発退場、同ロスタイムには岡田武史監督(52)が退席処分を受ける、アウェーの洗礼を受けながらも、ウズベキスタン相手に1-0で逃げ切った。日本は勝ち点を14に伸ばし、A組2位以内を確定させ、4大会連続4度目の本大会出場が決定。逆境を乗り越えた岡田ジャパンが、世界4強へ挑戦する。

 右拳に、すべての力を込めて振り抜いた。岡田監督は、歓喜の瞬間をベンチではなく、約10メートル後方の通路で迎えた。アウェーの洗礼を超える、意図的とも取れる明らかなミスジャッジで、最終予選最多の27度もファウルを取られ、イエローカード3枚、長谷部の一発退場、極めつきは、ロスタイムに選手に指示を出した指揮官への退席処分。すべての障害に打ち勝ち、日本が世界最速で、W杯出場を決めた。

 岡田監督 選手に指示を出していたら、退場と言われて信じられなかった。監督になって初めて。僕の表情がそんなに悪かったのかなあ。ただ、選手がこれくらいタフになれたのは、実感できていた。

 苦しい戦いだった。前半9分に先制したものの、完全に主導権を相手に握られ、防戦一方の戦いを強いられた。アジアでは経験したことのない展開に戸惑い、日本より7本多い23本のシュートを打たれ、バーやポストにも助けられた。流れを引き寄せられず、中村俊のトリッキーなプレーも相手に止められたが、肝心のゴールは許さなかった。「タフな戦いだが、選手たちは焦ることなく、よくやってくれた」。指揮官は、苦戦を耐え抜いたイレブンをたたえた。

 本大会出場へ、強い気持ちで臨んだ。「ウズベキスタンに、勝って帰ってきます」。5月上旬、岡田監督は7年来の知人である僧侶・稲垣良正氏に力強く宣言した。横浜の監督に就任した03年に座禅の指導を受けて以来、交流が続いているが、これほど明確に勝利を宣言したことはなかったという。それほど、チームの成熟度に自信があった。

 昨年8月、ミーティングでメモを取ろうとした中村俊らに、同監督は言った。「メモは取らなくていい。体に染みこむまで何度でも口で言うから」。それから約1年、5月下旬に再集合した代表メンバーの練習、親善試合内容を見て、大きな満足を覚えていた。「久しぶりに集合しても、チームのコンセプトがしっかり体に染みついている。どのメンバーが出ても、ある一定のパフォーマンスはできる」と手ごたえを口にした。

 オシム前監督が進めた「人もボールも動く」サッカーを踏襲し、そこに日本人らしいきめ細やかなプレーを加えていった。「W杯で4強」という目標を達成するために必要な課題を見極め、予選2試合を残しての本戦出場にたどり着いた。「ちゃんとやりましたと、(オシム氏に)お会いした時に報告したい」と話した。

 12年前、加茂監督が更迭され初采配を振るった地で、自身2度目のW杯出場を決めた。日本が予選突破した3回のうちの2回、途中登板で世界に導いた。それでも、12年前のことは「昔のことなので覚えていない」という。過去は振り返らない。

 「これがチャレンジのスタート。スタートラインに立ててワクワクしている。これからが勝負です」。両手を突き上げてピッチに飛び出した97年11月16日のジョホールバルとはひと味もふた味も違う、指揮官として熟してきた。世界4強へ、自信を深めた岡田ジャパンが世界へ羽ばたく。

 [2009年6月7日9時36分 紙面から]


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