闘莉王FW!岡ちゃん伝説4トップで勝つ
【タシケント(ウズベキスタン)4日】日本代表が「攻め勝つ」-。日本は6日のW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦に勝てば、2試合を残して4大会連続のW杯出場が決まる。決戦を前に、岡田武史監督(52)は「勝ちにいく」と宣言した。終盤にはDF闘莉王(28)をFWに上げた4トップという布陣を敷くことも想定。第1次岡田政権の初陣だった97年10月11日の敵地ウズベキスタン戦では、DF秋田豊を前線に投入した「伝説の4トップ」で同点に追いついた。当時と同様に、最後まで攻め抜いて、世界一番乗りでの南アフリカ行きを決める。
勝てばW杯が決まる。勝負のウズベキスタン戦を前に、岡田監督の腹は固まった。
「(W杯)出場権は試合の後についてくるもの。今は勝つことだけを考える。ウズベキスタンに勝つ」。
「勝つ」というフレーズを繰り返し、勝利にこだわる姿勢を示した。練習場にはサポーターが日本から持ち込んだ大きな日の丸が掲げられ、現地メディアも日本の練習に熱視線。車のクラクションが大音響で鳴る喧噪(けんそう)の中で調整し、大一番へ向かう機運が、どんどん高まってきた。
攻め勝つ。得点を奪いにいく終盤には、DF闘莉王がFWに上がることも想定する。FW玉田を頂点に、両サイドにMF中村俊と大久保を配置した「3トップ型」の基本布陣から「4トップ」に転じるオプションだ。闘莉王はこの日の練習でも速攻から攻め上がり、クロスを頭で合わせるなど点を取る動きを確認した。練習後にはウズベキスタンのクラブに所属するブラジルの英雄リバウドから激励されて談笑。闘莉王は「W杯は子供のころから夢にも出てこないような遠い世界。そこに行けるような試合をする」と言い切った。
12年の年月を経て、岡田監督も「原点」に戻る。第1次岡田政権の初陣、97年10月11日の敵地ウズベキスタン戦。負ければW杯が絶望的となる絶体絶命の戦いで、1点を追う後半35分からDF秋田を前線に上げた。パワープレーから同44分にFW呂比須が同点弾。日本初のW杯出場の望みをつないだ「伝説の4トップ」だ。まさに岡田監督の「執念の攻め」だった。
当時の闘魂DF秋田と同じく、今の日本には闘莉王がいる。試合当日の現地は雨予報。だからこそ最後尾からのパワープレーが生きてくる。背水の初陣と、世界一番乗りがかかる今回とでは状況は違う。それでも97年、昨年10月のホーム戦と1-1の同スコアで引き分けているだけに、今回は勝利だけにこだわる。
「スキとか甘さがなければ、ウズベキスタン相手にやれる。選手に厳しさが出てきた」と岡田監督。伝説のウズベキスタン戦から4256日。当時、41歳の若年監督が汗まみれで戦った「原点の地」で、南アフリカ行きを決める。【益子浩一】
[2009年6月5日9時0分 紙面から]
関連ニュース
※ニュースの日記を書く方法はこちらで紹介しています。
このニュースには全0件の日記があります。
キーワード:
- 岡田武史
[受付終了]Q33 オランダvsスペインの勝敗は?
- 解答期限
- [07/12 03:30]
海外代表ニュース
- 予言タコ、パウル君にスペインユニホーム [23日09:32]
- マラドーナ、協会会長と21日に去就会談 [20日08:49]
- パウル君トレード拒否「売却考えてない」 [17日09:35]
- W杯無得点イングランド代表へスキー退く [16日08:47]
- ベッカム代表意欲「引退考えることない」 [16日08:45]
- マラドーナ監督続投一転国民86%「NO」 [16日08:40]
- W杯覇者MFシルバ、マンCへ移籍が完了 [16日07:55]
- タコに破格オファー提示マドリード動物園 [16日07:45]
- 35歳ベッカム、代表復帰意欲「いつでも」 [15日08:52]
- スペインDFプジョルが代表引退の意向 [15日15:18]
日本代表ニュース
- 西村審判南ア報告会見「目標達成できた」 [17日07:42]
- ドゥンガ監督から日本語で抗議受けました [16日19:36]
- 闘莉王合流ピクシー激励に「やる気出た」 [16日08:42]
- 岡田監督後任「できるだけ早く決めたい」 [16日07:40]
- 日本招致委、森島氏招致アンバサダー就任 [14日08:15]
- 第4審判西村氏、主戦場ピッチ外で大忙し [13日11:58]
- 長友、内田と共闘宣言「盛り上げたい」 [13日11:58]
- G大阪遠藤18日復帰に照準「まずはJ」 [13日11:55]
- シャルケ内田渡欧「強い男になってくる」 [13日09:04]
- 香川ドルトムント入団発表、背番号「23」 [13日07:58]
ソーシャルブックマークへ投稿
ソーシャルブックマークとは