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敵地入り岡田ジャパン非公開練習できない

ウズベキスタンで練習を終え、子供たちに声をかけられる岡田監督
ウズベキスタンで練習を終え、子供たちに声をかけられる岡田監督

 【タシケント(ウズベキスタン)2日】岡田ジャパンが丸裸にされる! 日本代表は2日、勝てばW杯出場が決まるW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦(6日)の決戦地タシケント入りした。FW玉田、大久保ら故障者も合流して全25人がそろった一方、現地に非公開練習ができる練習場がないことが判明。地元クラブのグラウンドで行われたこの日夕方からの初練習も、市民や地元関係者に丸見えだった。これまで重要な試合の前に完全非公開で徹底してきた戦術が、4大会連続のW杯切符を狙う大一番で隠せなくなった。

 午後6時45分、タシケント市内の練習場に到着した岡田監督は、しばし全景を見渡した。宿舎から車で約20分。地元クラブ、プニョドコル(旧クルブチ)の本拠地ジャールスタジアムのサブグラウンドは、きれいに芝生が刈り込まれていた。心配されたピッチ状態は想像以上によかった。しかし、岡田監督の表情は険しかった。

 これまで重要な試合前に徹底してきた非公開練習ができない環境だった。通りに面したグラウンドは、通行人からも丸見えだった。隣接するマンションからはピッチ全体が見渡せる。この日の初練習でも地元市民や地元関係者が見学にきた。重要なセットプレーや戦術を練習できるような状況ではなかった。

 万全の準備をするため、岡田監督は最終調整で「非公開」にこだわってきた。勝負を左右する戦術や先発メンバーがライバルに漏れることを徹底して避けた。試合前に選手の集中力を高める効果もあった。アウェーでもその方針を貫いてきた。昨年6月のタイ遠征では、取材陣をメディアバスに押し込めて、フォーメーション練習と紅白戦を行った。

 しかし、今回は妥協せざるをえなかった。ウズベキスタン出発直前、岡田監督は「クローズにできるかどうか分からない。現地の状況を見て…、なるようにしかならないですから」と話していた。現地に入って練習場を自分の目で確認した後は「非公開はしない。どこかで人が見ていると思います。アウェーですから。前日の公式練習ではできますかね」と開き直ったように話した。

 勝つために、隠しておきたい秘密兵器があった。国際舞台では無印のFW岡崎が、5月のキリン杯で2戦3発の活躍を見せた。特にニアサイドに走り込んで飛び込むプレーは、ウズベキスタン戦の最大の武器になる。右股(こ)関節に痛みを抱える俊輔の状況も最重要秘密事項。FW玉田の右足首痛、左太もも痛から復帰した闘莉王の状況も隠しておきたかった。

 ウズベキスタンは97年10月のW杯アジア最終予選で加茂監督から引き継いだ岡田監督が、初めて日本代表監督として指揮を執った因縁の地でもあった。ホームで大勝した相手に1-1で辛うじて引き分けた、苦い思い出がある。今回も、出発前に岡田監督は「(誰に)なんと言われようが、自分たちができることをやるしかないんだ」と、思い詰めた表情でつぶやいていた。

 初日の練習は45分間、みっちり走り、入念なストレッチで切り上げた。8時間40分のフライトで固まった筋肉をほぐすように、そして情報漏えいへの最大限の注意を払った。

 [2009年6月3日9時1分 紙面から]


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