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長友が虫垂炎でウズベキスタン戦微妙

: ２４日、川崎Ｆ戦後、険しい表情で引き揚げる東京の長友

　日本代表の不動の左サイドバック・ＤＦ長友佑都（２２＝東京）が、Ｗ杯アジア最終予選ウズベキスタン戦（６月６日、タシケント）の出場が微妙になった。集合日の２５日に体調不良を訴えて練習を休み、２６日に大阪市内の病院で検査を受けた結果、虫垂炎の初期症状と診断された。２７日に緊急帰京し、都内で精密検査を受けて手術が必要かを最終決断する。手術に踏み切れば、長期離脱は避けられない状況となり、６月のＷ杯予選３連戦の出場が難しくなる。日本代表は２７日、チリとのキリン杯初戦（長居）に臨む。

　岡田ジャパンに衝撃が走った。前日２５日の合宿初日から体調不良を訴えていた長友がこの日午前、大阪市内で検査を受けた結果、虫垂炎の初期症状があることが確認された。２５日夜から腹痛と体の倦怠（けんたい）感が出ており、新型インフルエンザの検査を受けた際に虫垂炎が見つかったという。検査後は宿舎ホテルで静養。様子を見て２７日に緊急帰京する方向だ。今後は都内の病院で精密検査を受け、手術を受けるか、投薬で散らすかの判断する。４大会連続のＷ杯出場がかかる最終予選３連戦を目前に控えているため、最終的には所属の東京と日本協会との話し合いで結論を出す方向だという。

　０２年Ｗ杯日韓大会目前の５月にＦＷ西沢明訓（現Ｃ大阪）とＭＦ小野伸二（現ボーフム）の２人が虫垂炎で離脱したことがある。西沢は遠征先のスペインで緊急手術を受け復帰まで１カ月かかり、１次リーグは欠場。小野は薬で散らすことによって、１週間後の開幕ベルギー戦（同６月４日）に間に合わせた。長友について、岡田監督は「私はドクターではないが、報告によると手術は必要ない。薬で散らすことで十分、ウズベキスタン戦に間に合うと聞いている」との見解を示した。

　長友は岡田体制で欠かせない存在だ。昨年５月２４日コートジボワール戦で代表デビューすると、不動の左ＳＢに成長。今年は国際Ａマッチ５試合中、４試合にフル出場している。既にキリン杯２試合の出場は絶望。仮に手術に踏み切れば、６月６日のウズベキスタン戦から始まる最終予選３連戦の出場まで難しくなる。【益子浩一】

　［2009年5月27日8時27分　紙面から］