南アフリカW杯
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初代表直輝、テレビ局取材に赤面照れ照れ

: 浦和のエンブレムをバックに、笑顔で自転車に乗る山田直

　日本代表に選出された浦和ＭＦ山田直輝（１８）が「エンジョイサッカー」でＷ杯最終予選に臨む。５月下旬のキリン杯と６月のＷ杯アジア最終予選に臨む日本代表の発表から一夜明けた２２日、「プレッシャーを楽しみに変えたい」と意気込みを語った。

　大舞台での重圧も、山田直にとっては、そうでないのかもしれない。非公開での練習後、「代表は緊張感やプレッシャーがあると思うけど、それを喜びや楽しみに変えられればと思う」と話した。日ごろから「楽しんでプレーしたい」が口癖で、ＪＳＬのマツダでプレーした父隆さんから電話で「楽しくやってこい」と背中を押された。

　チームの先輩からは「愛のムチ」が飛んだ。ＤＦ闘莉王は「数少ない経験を生かしてほしい」とした上で「試合には出られないでしょ。そんな甘いもんじゃない」と厳しかった。それを伝え聞いた山田直は「（試合に）出られても、できる（通用する）保証はない。僕は選ばれている選手の中で一番下手。失うものはない。自分が出せるものを出していきたい」と、力強く言い切った。

　２４日の大宮戦は累積警告で出場停止。練習後にはテレビ局２社のインタビューを受け、顔を赤らめ、照れくさそうにしていた。番組出演を依頼されると「いや…。闘莉王さんはしゃべりうまいなと思う。見てて面白いし」とポツリ。堂々としたプレーとは打って変わった初々しさをのぞかせた１８歳は、自転車でクラブハウスを後にした。【今井恵太】

　［2009年5月23日8時37分　紙面から］