南アフリカW杯
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玉田がバーレーン戦「ケリつける」

: 岡田ジャパンに選出された名古屋ＦＷ玉田

　名古屋ＦＷ玉田圭司（２８）が１９日、Ｗ杯アジア最終予選バーレーン戦（２８日、埼玉）の日本代表に順当に選出された。岡田ジャパンのエース格として期待を集める玉田は、リーグ開幕から好調を持続。バーレーンは玉田が代表復帰した昨年３月以降Ｗ杯、アジア杯の両予選で４度も対戦し２勝２敗。「ウチの方が力があるから決着を着けたい」と気合十分で臨む。玉田とともに、ＧＫ楢崎正剛（３２）も左足首の故障が癒え、代表復帰を果たした。

　玉田は代表招集の知らせを受け、クラブ広報を通じ「最終予選はホームで２試合続けて引き分けているので、今度は必ず勝ち点３を取りたいと思います」とコメントを寄せた。

　名古屋はリーグとアジア・チャンピオンズリーグ（ＡＣＬ）を並行して戦い、開幕から１６日間で５試合をこなす過密日程。そんな中、この日は３月に入って２度目、実に１８日ぶりの貴重な完全オフ。心身ともにリフレッシュしながらも、バーレーン撃破への思いをコメントににじませた。

　バーレーンには縁がある。昨年３月のＷ杯３次予選バーレーン戦（アウェー）で、Ｗ杯ドイツ大会以来、実に１年８カ月ぶりに代表復帰を果たした。途中出場したその試合も含め、この１年間ですでに４度も対戦。いまや、押しも押されもせぬエース格として代表に君臨する玉田は４試合すべてに出場したが、無得点で対戦成績は五分（２勝２敗）。「何度もやっているから、ウチも相手のことを知っているし、向こうも知っている。真っ向勝負。ただ、ウチの方が力があるから決着を着けたい」と力強く口にしている。

　何より、自身の状態に自信がある。Ｊリーグ開幕戦でのゴールも含め、シーズンは始まったばかりだが、文句なしのプレーをみせている。ドリブルの切れ味は抜群。１７日のＡＣＬ１次リーグ北京国安戦では試合後に敵将の李監督にも「１１番（ＦＷ玉田）はかなり強力な選手だった」と言わしめた。

　その試合には、岡田監督が視察に訪れていた。翌朝の新聞で岡田監督が来ていたことを知ったが、紙上で確認できたコメントは、故障から復帰したＧＫ楢崎へのものだけ。「オレのことは何も言ってくれてなかった。ちょっと、寂しいよ」とジョーク交じりに話していたが、これも余裕の裏返し。絶好調玉田が、最前線でバーレーン退治の切り札になる。【八反誠】

　［2009年3月20日12時22分　紙面から］