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スロバキア快進撃止まった/決勝T1回戦

後半、スロバキアのビテクがPKを決める(共同)
後半、スロバキアのビテクがPKを決める(共同)

<W杯:オランダ2-1スロバキア>◇決勝トーナメント1回戦◇28日◇ダーバン

 白いユニホームをまとったスロバキアが最後に意地を見せた。0-2の後半ロスタイムに得たPKをビテクがゴール左にけり込んだ直後に、試合終了の笛が鳴った。今大会唯一の初出場チームの快進撃はベスト16で止まった。

 1点を追う後半の立ち上がりにオランダが仕掛けた攻勢をGKムハが好セーブを連発して無失点でしのぐと、スロバキアに好機が訪れた。

 左から中に切れ込んだストッホがミドルシュート。続いてビテクがゴール正面から一撃を放った。しかしいずれも相手GKに阻まれる。39分に2点目を失い、試合の行方は決まった。ビテクの今大会4点目となるゴールは遅かった。

 1993年にチェコスロバキアから分離した後、W杯出場は初めて。1次リーグで前回王者のイタリアを破ってベスト16進出を決めた直後、ワイス監督は「きょうはスロバキアの誰もが幸せを感じたと思う。わが国は幼く、こうやって歴史をつくれることは意義深い」と喜びを口にしている。さらなる歓喜を味わうことはできなかったが、W杯に刻んだ大きな一歩は色あせない。

 [2010年6月29日2時35分]


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