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フランス、ゴール最後まで遠く/A組

後半、パスを出すウルグアイのルガノ。右はフランスのアンリ(共同)
後半、パスを出すウルグアイのルガノ。右はフランスのアンリ(共同)

<W杯:ウルグアイ0-0フランス>◇1次リーグA組◇11日◇ケープタウン・グリーンポイント・スタジアム

 チームを取り巻く重苦しい雰囲気は、完全には振り払えなかった。相手の倍以上の18本のシュートを放ちながら無得点。「たくさんのチャンスはあったが、フィニッシュが決まらなかった」とドメネク監督。前回大会準優勝のフランスは、引き分けでスタートした。

 直前の強化試合で試していた4-3-3の布陣から従来の4-5-1に戻した。1枚だった守備的MFを2人置き、24歳のディアビを起用。その大型MFが推進力となり、攻撃を活性化させた。

 前半7分、ビッグチャンスが訪れる。左サイドを突破したリベリが速いクロス。ゴール前でゴブーが合わせたが、シュートは枠を外れた。その後もウルグアイを押し込んだが、ゴールが最後まで遠かった。

 4日、最後の強化試合となった中国戦で0-1で敗戦。一向に調子の上がらないチームに国内メディアからの批判は高まった。結果で流れを変えることはできなかった。 ただ、停滞気味だった攻撃に勢いは生まれ「組織は発展している」とドメネク監督は手応えを口にした。手にした勝ち点1をどう今後につなげていくか。「レ・ブルー(フランス代表)」の底力が問われるのはこれからだ。(共同)

 [2010年6月12日9時3分]


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