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【日本－香港】空席が目立つスタンド（撮影・鹿野芳博）

　東京・国立競技場で１１日に行われたサッカー日本代表ー香港戦は、気温３・６度、冷たい雨が降る状況下とはいえ、集まった観衆は１万６３６８人。Ｊリーグがスタートした１９９３年以降では、９５年９月２０日のパラグアイ戦（２万２５４４人）を大幅に下回り、同競技場での代表戦の最少観客動員記録を更新した。

　Ｗ杯開催年にもかかわらず、日本代表への注目度はさっぱりだ。日本サッカー協会の犬飼基昭会長は「お金を出しても見に行きたいというものを、選手らが表現しないと駄目」と危機感を募らせた。勝ったにもかかわらず、すっきりしない試合運びにファンの一部からは岡田武史監督へブーイングが浴びせられた。

　寒さに震えながら観戦したファンの感想もさまざま。茨城県日立市から訪れた男性は「代表の人気は落ちている。昔はヒデ（中田英寿氏）とかスター選手がいた。いまは俊輔（中村）くらいしかいない」と人気選手の不在を嘆いた。前橋市在住のＯＬは「海外組の選手がいないからお客さんが集まらないのでは」と話した。

　［2010年2月12日2時40分］

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