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第13回メキシコ大会
母国のフェア精神が生んだ5人抜き

 「神の手ゴール」。明らかに意識してのハンドでのゴールにもかかわらず、マラドーナは悪びれるそぶりは見せなかった。

 イングランドGKシルトンが自分の手を振りかざしながら、主審に抗議する。しかし、主審も線審も、ヘディングでのゴールという判定だった。ハンドという疑いを全く持たなかった。大男のシルトン、ずんぐりむっくりのマラドーナの空中戦は、常識的に考えれば「ハンド以外にあり得ない」となる。思わず「ハンドだ」と声に出して立ち上がってしまったが、判定が覆るはずもなかった。

 3分後。興奮が冷めやらぬうちに、今度は正真正銘の素晴らしいゴールが生まれた。マラドーナだった。自陣中央右サイド、ボールを受けたマラドーナはドリブルを始めた。得意の左足だけのドリブルだった。直線的に短く、フェイントを加え、イングランドDF陣がスライディングで止めようとするが、ひらりひらりとかわし、そこだけ時間が止まってしまったかのようにスローモーションで動いていた。マラドーナとイングランドDF勢以外は観客の目に入らなかった。再びGKシルトンが飛び込んできたが、軽くステップを踏んで、ゴールに流し込んだ。

 マラドーナのドリブルとフェイントも素晴らしかった。だが、イングランドDF陣がレッドカード覚悟でファウルをすれば止められたであろうが、しなかったことが「5人抜き」を伝説にまで高めていると思う。サッカーの母国イングランドとしては「神の手」の後だけに、クリーンなプレーを心掛けたと受け取った。【86年大会取材・黒木博一】


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(株)日刊編集センター/InfostradaSports

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