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マラドーナ監督ドタバタ初戦

: スコットランド戦への抱負を語るマラドーナ監督（共同）

　アルゼンチンのディエゴ・マラドーナ監督（４８）が、ドタバタの中で初陣に挑む。１９日の親善試合スコットランド戦（アウェー）に向けた１７日の初練習は、主力選手が落としたネックレスをみんなで捜索しているうちに、時間を有効に使えないまま終了。マラドーナ監督は１８日も含め、たった２回の練習で初采配を強いられることになった。１９日はほかにも、ブラジル－ポルトガル、ドイツ－イングランドなど、世界各地で好カードが組まれている。

　マラドーナ監督らしく、騒々しい船出だった。英グラスゴーで行われた初練習終盤、ＭＦガゴが「ネックレスをなくした」と慌て始めた。チームや関係者が総出でピッチを捜索。ボールボーイの少年が発見すると、同監督は「ありがとう！　君は僕の友達だ」と感激し、少年に帽子と手袋をプレゼントした。

　とはいえ、このハプニングの影響で、もともと１時間しかなかった練習は、実りのないものになってしまった。マラドーナ監督は、ルジェリ氏の入閣をめぐり、協会と意見が対立。ただでさえ出遅れ気味の新体制は、調整不足という不安も抱えた。「私が選手に求めること、それは『マラドーナのために戦え』ということだ」。かつてピッチで放ったオーラで、選手たちを鼓舞することができるか。

　［2008年11月19日12時8分　紙面から］