マラドーナ新監督「オレ流」でチーム再建
マラドーナ新監督が「オレ流」改革に乗り出した。元アルゼンチン代表のスーパースター、ディエゴ・マラドーナ氏(48)が4日、同国代表監督に正式に就任した。すぐに19日のスコットランド戦(親善試合)に向けたメンバーを発表。かつて在籍したセリエAのナポリからFW2人を招集するなど、自分のカラーを強く打ち出した。就任会見ではイレブンに忠誠を義務付け、チーム再建へ結束を呼び掛けた。
ダークスーツの引き締まったシルエットとは対照的に、その表情は緩みっぱなしだった。同国協会理事会での承認を経て、ついに誕生したマラドーナ新監督は、「最高の名誉だ。選手時代と同じような武者震いが起きた」と興奮を隠せなかった。就任会見では、早くもスコットランド戦で呼ぶメンバーを発表。初采配が待ち切れないかのように、練りに練った構想を得意げに披露した。
20人の顔ぶれには、いきなり「マラドーナ色」が色濃く表れていた。かつて自分が在籍したナポリから、ラベッシ、デニス両FWを招集した。ラベッシは北京五輪で金メダルを獲得した有望株。173センチと小柄ながら、ドリブル突破に優れる選手だ。デニスはレジーナ戦でハットトリックを決めるなど、27歳で素質を開花させた。ともに代表歴はあるものの、定着にはほど遠かった。招集を知った2人は「僕やナポリのことを覚えていてくれたなんて」と、口をそろえて感激した。
先発候補の平均年齢は24・8歳。30歳のMFリケルメを外すなど、マラドーナ監督はバシーレ前監督が率いた前回のチリ戦から2歳近くもメンバーを若返らせた。さらに、長く主将を務めてきた35歳のサネッティに代わり、24歳のマスケラーノに新主将就任を要請した。同選手には「私は代表では影響力がない」と断られたものの、今後は30歳以上の選手そのものを外していく見込み。「マラドーナ魂」を注入するため、勢いのある若手を中心に据えていく考えだ。
アルゼンチンはW杯予選で3位と苦戦中。チーム再建のため、同監督は自らのカリスマ性を存分に活用する。「選手たちには絶対の忠誠心を求める。鋼鉄のように固い意志を持て!」。初陣は19日のスコットランド戦。世界の視線が、グラスゴーに注がれる。
[2008年11月6日8時8分 紙面から]
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